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絶対王者「N-BOX」に挑む「新型スペーシア」の勝算 フルモデルチェンジした売れ筋軽自動車を比較

東洋経済オンライン / 2023年12月21日 12時0分

一方、新型N-BOXでは、メーターを変更していることも特徴だ。先代モデルが運転席前のダッシュボード上に配置していたのに対し、新型ではステアリング奥にあるインホイールメーター式を採用。水平基調のインストルメントパネルと相まって、より見通しの良い視界を確保している。また、ホンダ軽自動車で初搭載の7インチTFT液晶メーターも装備し、ドライバーが多様な情報を一目でわかるような仕様となっている。

対するスペーシアも、スピードメーターをデジタル化し、4.2インチTFT液晶のマルチインフォメーションディスプレイを採用。視認性を高めるとともに、こちらも多様な情報の表示を可能としている。また、新開発のステアリングには、左側にマルチインフォメーションディスプレイ操作用の十字スイッチを搭載。ディスプレイ内の表示コンテンツを切り替えるといった各種操作を、ステアリングから手を離さずにできることで、より利便性や安全性を向上している。なお、こうしたステアリングに操作スイッチを配置する手法は、やはりN-BOXでも採用されている。両モデルは、運転中に行うスイッチ類の操作性についても、ほぼ互角になっているといえるだろう。

ほかにも、新型スペーシアでは、インストルメントパネルや前席ドアのアッパー部分を立体的な造形に変更。運転中の視界についても、N-BOXと同様に、広々とした開放感や、前方を見やすくする工夫がなされている。

インテリア:後席の工夫・シートアレンジ

インテリア関連では、まず、新型N-BOXには、助手席側に小物などを収納できるインパネトレーを採用。また、グローブボックスの容量を先代モデルの2倍以上に拡大したほか、後席後方の左右壁には、ボックスティッシュや子どもがオモチャを入れたりできる大型のサイドポケットも新設する。より多様な荷物を収納できるようになったことで、乗員すべての利便性を向上させている。

対するスペーシアは、これも先述した後席のマルチユースフラップが注目だ。これは、後席座面の前部分に装備した可動式フラップのことで、それを伸ばしたり、角度を変えたりすることで、主に3つのモードを活用できる。まず、「レッグサポートモード」は、フラップを前に出し角度を調整することで、フラップを足の裏側にマッチさせることが可能。

例えば、カーブなどの走行時に足をホールドしてくれることで踏ん張りやすくなる。また、フラップを長く伸ばせば、「オットマンモード」となり、停車して休憩するときなどに足を伸ばしてくつろぐことができる。さらに、フラップを上向きにして立てれば、「荷物ストッパーモード」にも変更が可能。左右独立した後席センターアームレストとの併用により、後席に載せた荷物などを支え、減速時などに脱落を防止できる。

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