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1浪で東大理Ⅲ「開成で数学1位」から見たどん底 東大理Ⅲに合格した彼が得た大きな気づき

東洋経済オンライン / 2024年1月14日 7時40分

開成で1位を獲ったシーナさんだったが・・・・・・。写真は浪人時代のシーナさん(写真:シーナさん提供)

浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか?また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか? 自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。

今回は、中学2年生で受験勉強を始めて、開成高等学校に合格。高校で最後に受けた実力模試で数学1位を獲得するも、東京大学理科Ⅲ類に受からず、浪人を決意。翌年、東大理Ⅲに合格した後、医学部に進学して卒業し、現在は医師として働く傍ら、YouTubeチャンネル「ガチでノビる受験数学 東大医学部の解説動画」を運営しているシーナさん(仮名)にお話を伺いました。

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開成から理Ⅲを目指したが・・・

東京大学でも「別格」だと言われる東京大学理科Ⅲ類。1年で3000人程度の合格者を出す東大の中で、100人しか入れない最難関だと言われています。

【写真】現在のシーナさん。医師として働く傍ら、YouTubeチャンネルも運営。

今回お話をお伺いしたシーナさん(仮名)も、2023年まで42年連続で東大合格者数1位を誇る超進学校・開成高等学校内の実力模試の数学で1位を獲得するほどの秀才であり、東大理Ⅲを目指しましたが、現役時の受験は落ちてしまい、浪人しました。

しかし、彼は浪人経験を経て東大理Ⅲに合格した後、「今の仕事に浪人で培った能力が生きている」と語ります。

エリート街道を進んできた彼が浪人をして良かったと思う理由とは? 東大理Ⅲに入るためにどんな能力が必要だったのか?

今回は「挫折を知る秀才」の人生に迫っていきます。

シーナさんは東京都武蔵野市吉祥寺に、医師の父親と専業主婦の母親のもとに生まれました。幼稚園から中学校までは、ずっと学習院に通っていたそうです。

「両親は、特に勉強しろとは言わず、スポーツをすることで満足する家庭でした。母親は自分が運動できなかったので、子どもにはしっかり部活をしてほしいという思いがあったんですね。そのため、水曜日・土曜日・日曜日にリトルリーグで硬式野球をしていました」

野球のほかにはピアノもやっていたという彼の小学生時代の成績は、つねに5段階評価で5だった得意の算数を除いて、3~4程度と中の上くらいだったそうです。

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