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部下の"トンデモ発言"にも共感力発揮5つの秘訣 非常識な質問も感情的にならず「キャッチ」

東洋経済オンライン / 2024年1月16日 7時0分

とんでもない発言が部下からあったとき憤らず、「共感力」を発揮できるでしょうか(写真:ほんかお/PIXTA)

共感力の低い上司は、1on1ミーティングや面談をする際、如実にその欠点をさらけ出すだろう。

【画像で確認】笑顔は共感を作り出すための強力なツールになるが、ほかには?「5つの秘訣」をチェックしよう

なぜなら1対1で部下と対話するときは、上司の立ち居振る舞いがとても重要だからだ。とくに重要なのは「共感力」だ。ただ、わかっていても、なかなかできるものではない。

たとえばダメダメな部下から「お金をもらえるなら、たとえお客様が損をすることでも積極的に提案すべきですよね?」。こんなことを言われたら、あなたはどんな気持ちになるだろうか?

多くの人は「その通りだね。当社が儲かることが第一だから」などと共感しないだろう。上司なら普通「何を言ってるんだ!お客様が損をすることなんて絶対に提案すべきではない」と注意するに決まっている。感情を抑えられず、叱りつける人もいるかもしれない。

だが、本当に共感力が高い人は頭ごなしに注意しない。では、どうすればいいのか?

今回のテーマは「共感力」である。1対1で部下と向き合う面談や1on1ミーティングを想定して、どうすれば「共感力」を磨くことができるのか。5つの秘訣を解説していきたい。

共感力の低い人が抱える3つの問題

ところで、そもそも共感力とは何なのか? あらためて言語化してみたい。辞書で調べてみると次のように書かれている。

「他者の考えや意見にその通りだと感じたり、喜怒哀楽といった感情に寄り添うことができる力」

つまり、いったんは相手の意見や感情を客観視して受け止めることだ。自分に向けて投げられたボールをしっかり観察し、正しい構えでキャッチする。そのうえで、どのようにボールを相手に返すのか。しっかり状況判断するスキルが共感力なのだ。

では、共感力が低い人はどうなのか?

相手の心情が理解できないため、「相手の話を遮って自分の話をする」「相手に対して決めつけた言い方をする」「相手に対して関心がなく反応が薄い」といった特徴がある。他者視点に欠け、自分視点のことが多いので、臨機応変に言動を変えられないのだ。

そのため以下のような3つの問題を抱えやすいと言える。

(1)適切な対応ができない
(2)部下の不安・不信・不満を招く
(3)部下が育たない

共感力が低い上司は、部下が投げたボールを適切にキャッチできない。上司であれば、部下がどんなにひどいボールを投げたとしても、キチンとした姿勢でキャッチするべきだ。そうしないと部下は不安・不信・不満(3つの不)を招く。自律性が高い部下ならいいが、そうでなければ十分に育たないだろう。

「受け入れる」ではなく「受け止める」

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