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生成AIで「ググる」が終焉し「コパる」へ移行の必然 2024年に生成AIを活用する「最大のリスク」とは

東洋経済オンライン / 2024年1月16日 11時20分

2024年は生成AIで働き方が大きく変わることになりそうです(写真:Choreograph / PIXTA)

2024年は「生成AIの利用」がビジネスの中心テーマになりそうです。このトレンドの中心に位置するオープンAIは「GPTストア」の運用を開始しました。すでにオープンAIはChatGPTを自由にカスタマイズできる機能を提供していて、さまざまな分野に無数の独自AIが出現しています。

このことが意味するのは、まるでスマホのアプリをダウンロードするように専門のAIをダウンロードできる日がもうすぐやって来るということです。株の投資先を探すAI、論文を探すAI、報告書の下書きに使うAIといった具合に、それを得意とするAIが選べるようになるのです。

2024年の生成AI利用という視点で、もう1つ重要な変化が、同じオープンAIが提供する企業向けChatGPTです。「ChatGPTエンタープライズ」は2023年8月に発表され、アメリカでは260社が契約、15万人の従業員がこのサービスを利用しています。

ChatGPTが出現した当時は、ビジネスで利用しようとして質問を入力すると、その質問が逆に学習されてしまうスペックが問題になりました。情報流出につながると言う理由です。これらの新サービスはその問題をクリアすることで、生成AIのビジネス利用を加速するでしょう。

「コパイロット」で変わる働き方

2024年中頃には、私たちはあたかもスマホを使うのと同じように、自然に仕事で生成AIを使うようになるはずです。ではそのことで私たちの働き方はどう変わるのでしょうか? 3段階で説明したいと思います。

まず真っ先に私たちが日常で使うようになる生成AIが、Windows11やブラウザのエッジに標準装備されている「コパイロット」です。これはオープンAIと提携するマイクロソフトが提供するサービスです。ちなみにマイクロソフトは今回のAIブームによって、アップルを抜いて一時的にアメリカ企業の時価総額トップに返り咲いています。

私たちはこれまで何かを調べるときに「ググる」のが習慣でした。この習慣が2024年には「コパる」へ変化するでしょう。

仮に「推しの子」をググる場合、検索窓に推しの子と入力すれば関連サイトがリストアップされます。ググるときの問題は、それらのサイトを一つ一つチェックしなければならないことです。推しの子を知らない人がググった場合、とりあえずウィキペディアのページを最初に見ることで概要を理解するでしょう。

次に「推しの子のニュース」カテゴリーから記事を2~3読んで、その後で、推しの子の原作公式サイトとアニメの公式サイトを見れば、だいたいの状況が把握できると思います。

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