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「黄色いグルメガイド」ゴ・エ・ミヨが目指すもの 47都道府県を網羅するレストランガイド本

東洋経済オンライン / 2024年3月23日 17時30分

「ゴ・エ・ミヨ2024」受賞者の皆さん(写真:ゴ・エ・ミヨ ジャポン提供)

フランスの食ジャーナリスト、アンリ・ゴ(Gault)とクリスチャン・ミヨ(Millau)が手がけたパリのレストランガイドを始まりとする「ゴ・エ・ミヨ」。

【写真で見る】この「黄色いグルメガイド」を見たことがありますか?

1972年創刊、2017年に日本に上陸した同書の8冊目となる2024年版が、3月19日に発売された。

書籍の統一されたイメージカラーから、別名「黄色いグルメガイド」とも呼ばれている同書。全国から532軒のレストランが掲載されており、現時点では、47都道府県すべての飲食店を対象に毎年出版される唯一のレストランガイドブックとなる。

日本で調査・評価する主なレストランガイドとその特徴をまとめてみた。

「ゴ・エ・ミヨ」が便利なのは「次に行きたい店」を日本全国から探すときだろう。全国から532軒なので、各県から少なくとも数軒は掲載されている。軒数があまりに多すぎても少なすぎても探しづらいものだ。

「ゴ・エ・ミヨ」では最高5つから1つまでのトック数でレストランを評価しており、さらに細かく20点満点の採点も行っている。トックとは、フランス語で「帽子」(白く長いコック帽)のことを指す。

「ゴ・エ・ミヨ」の評価の特徴は、対象を「予約から見送りまで」としている点だ。料理だけでなく、ワインなどドリンクの充実度、サービスや店内のしつらえなどから20点満点(0.5点きざみ)で評価される。

覆面調査であることで調査担当者が特別扱いされず評価できる客観性、また、統一された基準での評価が担保される公平性も特徴だ。

日本で最高評価を受けた店は3軒の日本料理店

「ゴ・エ・ミヨ 2024」で、特に高評価を受けた店は以下の通り。

19点/20点
赤坂 松川(東京都・日本料理)
日本料理かんだ(東京都・日本料理)
日本料理 龍吟(東京都・日本料理)

18.5点/20点
エスキス(東京都・フランス料理)
カンテサンス(東京都・フランス料理)
ジョエル・ロブション(東京都・フランス料理)
ロオジエ(東京都・フランス料理)
飯田(京都府・日本料理)

日本版ではこれまで19点が最高得点となっており、20点がつけられたことはない。

ちなみにフランス版でも、1972年に創刊されてから初めて20点満点がつけられたのは、約30年後の2004年のことだ。これはアンリ・ゴとクリスチャン・ミヨが「完全など不可能である」という主張を持っていたからといわれる。

ガイド本が「人」に焦点を当て、顕彰する意味

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