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「チーム」としての集中を高める手っ取り早い方法 リモートワークはチームとしての集中には不向き

東洋経済オンライン / 2024年4月5日 15時0分

どんな行動が「チーム」としての集中力を高めるのでしょうか?(写真:maroke/PIXTA)

マッキンゼー・アンド・カンパニー、ワトソンワイアットなどの外資系コンサルティング会社を経て独立した大嶋祥誉氏。これまで5000チーム以上を見てきた彼女は、「チームにも集中力がある」と言います。では、どのようにして「チームの集中力」を上げることができるのでしょうか。

※本稿は大嶋祥誉著『マッキンゼーで学んだ 時間の使い方がうまい人の一瞬で集中する方法』の内容を一部抜粋・再編集したものです。

集中は「同期」する

仕事でもスポーツなどのプライベートでも、もしあなたが何らかのチームを率いているとしたら、ぜひお伝えしたいことがあります。それは、「チームにも集中力がある」ということ。ここでご紹介したいのが、東北大学が世界で初めて明らかにした「チームが『ゾーン』に入ったときの脳活動」についてのリリースです。

チームフローの状態では中側頭皮質で、ベータ波とガンマ波が増加していることが判明しました。また、チームフロー状態では通常のチームワーク状態に比べて、チームメイトの脳活動がより強く同期することもわかりました
(https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20211006_02web_team.pdf)

このような「チーム全体がフローに入っている」状態になれば、生産性が高まることは言うまでもありません。実際、チームスポーツではときに「心が一つになっている」という感覚を得られるものですが、それを「脳」の観点から明らかにしたのが、東北大学の研究です。

そしてこれは仕事のチームにおいても同様です。私もこれまで5000チーム以上を見てきましたが、「このチームは集中しているな」と感じるときは、メンバーの言動があたかも一つの脳のように同期して、効果的な議論をし、行動をしていました。

私自身、フロー状態のチームに参加した経験があり、そのときにはお互いの意識や思考――何をするか、他のメンバーがどう反応するか――が散漫になっていませんでした。結果、チームの生産性が圧倒的に高かったのを覚えています。

行動を同期させるルーティン

では、どんな行動がチームの集中力を高めるのか。東北大学の知見と私の経験からいくつかご紹介したいと思います。

まず、有効なのが「行動を同期させるルーティン」です。たとえば「昭和のルーティン」として知られている「朝礼」「ラジオ体操」「社歌を歌う」などは、行動を同期させるという意味では実はとても効果的です。今の若い人には受け入れられないかもしれませんが、実際にはベンチャー企業でもこうした活動をしているところはあります。

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