フレッシュネス知られざる「アボカド10年」の真価 今年で10年目を迎えた、春恒例の限定メニュー
東洋経済オンライン / 2024年4月5日 12時30分
フレッシュネスバーガー春恒例のアボカドフェアは、2024年で10年目を迎えたという。
【写真】圧巻!期間限定商品を含む、フレッシュネスバーガーの「アボカドフェア」
傷みやすく、熟度管理が難しいアボカド
期間限定商品として長く続いているものでは、マクドナルドの「月見バーガー」が挙げられるだろう。1991年に誕生し、今では他のチェーンにも波及して月見戦線が繰り広げられるほど、人気の商品となっている。
目玉焼きは、言葉は悪いが平凡な具材。しかし調理法はシンプルなのに見た目がキャッチーで、さまざまな食材と合わせやすく幅広いアレンジが可能だ。価格の変動が少なく数が限られるということもないので、全国3000店に迫るマクドナルドの店舗網でも安定して供給できる。全国チェーンのためにあるような食材である。
対してアボカドは、卵ほどメジャーな食材とは言えない。近年、日本で輸入が爆発的に伸びたが、外国の食材というイメージが強く、メニューの幅もそれほど広くない。また傷みやすい、食べ頃の見極め(熟度管理)が必要など、扱いの難しさも、飲食チェーンでメニューとして広がらない一因だろう。
しかしこのマイナス面こそ、アボカドにおいてフレッシュネスがリードできている理由でもあるのだ。
なお、卵とアボカドの値上がり状況について調べてみた。鶏卵の2023年の平均価格はキロあたり395円で、2020年の230円に比べ大きく値上がりしている。アボカドの2023年の平均価格はキロあたり465円。2020年は450円なので、15円値上がりしている。アボカドが安くなる時期は春ではなく、夏から秋、冬にかけてのようだ(上記データは東京中央卸売市場のホームページより)。
物価の優等生と言われた卵だからこそ、物価高騰の影響が大きかったようだ。マクドナルドの月見バーガーも、2021年に340円、2022年に360円、2023年は420円と値上げ。ちなみにフレッシュネスについては、2021年に650円、2022年に690円、2023年790円(すべてクラシックアボカドバーガー)と、割合大きな値上げ幅になっている。
コンセプトは「大人がくつろげるバーガーカフェ」
フレッシュネスバーガーは1992年、渋谷区富ヶ谷で第1号店をスタート。アメリカのロードサイドのハンバーガーショップをイメージし、「大人がくつろげるバーガーカフェ」をコンセプトに展開してきた。
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