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「1浪東大合格後に京大受験」彼が驚く選択した訳 浪人して進学したもののアメフトに熱中し…

東洋経済オンライン / 2024年7月28日 8時0分

結局センター試験では地理で53点という大失敗をしたことで、得点率は85%に。2次試験も物理で簡単な問題を落としてしまい、不合格に終わってしまいました。

「受けた瞬間、『これはギリギリやな』という感じだったので、合否を見て落ちているのを確認した瞬間は、激しく落ち込みました。心のどこかで、なんだかんだで高校も受かったし、どうせ受かるやろ、なんとかなるやろと思っていたんです。でも結果は、夏に受けた模試から600人以上に抜かされてしまいました。そういう意味でも、人生をなめていたんです」

こうして後藤さんは浪人を決断します。

後藤さんに浪人した理由を聞いたところ、「ここまできて、諦められなかった」と答えてくれました。

「(当時の東大は)合格最低点までの点差がわからなかったのですが、A~Eまでの5段階でどのくらいの僅差で落ちたのかは教えてくれました。私はA(落ちた人の中では最上位層)だったのでショックでした。東大以外に行きたいところがなかったですし、敗因もわかっていたので河合塾に入ってもう1年やろうと思いました」

彼は落ちた理由を「基礎をちゃんとやらず、ごまかしてやっていたこと」と「A判定が出て調子に乗ったこと」と分析します。

こうして後藤さんは、朝早い時間に予備校に行き、力を入れて勉強をする日々を送ります。特に、前年に気を抜いて基礎を怠った地理と化学の授業は絶対に出ないといけないと思い、熱心に受講しました。模試の結果もずっとA~Bで安定していたものの、慢心せずに1年間勉強をし続けました。

「メンタルがつらい時期もありましたが、そういうときは数学をやって心を整えていました。朝早い時間帯に数学をやることで、勉強のリズムを作ることができましたね。一度、模試で理科1類志望者の中の順位が9位になったこともあったのですが、油断したらダメだと思っていました。(不合格になった)3月の苦しみを思い出すことで、1年勉強し続けることができました」

こうしてこの年のセンター試験は、得点率92%を記録。油断せずに取り組んだ地理でも97点を取った後藤さんは、東京大学理科1類に加えて、中期で大阪府立大学(現・大阪公立大学)の工学部航空宇宙工学科、後期で東北大学の工学部機械知能・航空工学科に出願しました。

万全の体制で挑んだこともあり、この年は理科1類を受けた瞬間、合格を確信した後藤さん。去年落ちていたため合格発表までの日は不安だったようですが、無事受かっていたのを確認し、「俺でも行けるんやな」と安堵の気持ちで浪人生活を終えました。

アメフトにのめり込む日々の一方で…

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