1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「1浪東大合格後に京大受験」彼が驚く選択した訳 浪人して進学したもののアメフトに熱中し…

東洋経済オンライン / 2024年7月28日 8時0分

「数学は基礎をしっかり勉強していたので、勘は多少衰えていたものの、少し勉強すれば取り戻せると確信していました。理科も基礎をちゃんとやっていれば考え方は染みついているはずだから、溶液の色など暗記部分だけを詰め込んで、あとは社会さえなんとか勉強すればいけるはずだと考えました」と戦略を立てて、センター試験まではひたすら地理の勉強に打ち込んだ後藤さん。

1月12日のカレッジボウルに参加した1週間後にセンター試験を受験した彼は、なんとか8割程度の得点を獲得します。1月末には『放り出されるくらいなら』と東大を中退し、京大対策に集中することを決めました。

「大学アメフトは、原則として選手登録が4年間でした。そういう点では、センター試験の直前までひたすら4年間、最後までアメフトに打ち込んだので後悔はありません」

東大とのつながりを完全に断った後藤さんは、センター試験から英単語、古文単語などの暗記系を40日間、朝から晩までひたすら詰め込んで京大に挑みました。そのかいもあってか、京大の試験を終えた瞬間、合格を確信したそうです。

「センター試験は周囲の受験生より少し低かったですが、数学で大問を1問多く取れれば受かると思っていました。京大入試2日目の朝に、家で新聞を見ながら答えを確認していたのですが、めちゃくちゃ難しい問題が合っていたから、受かったと思いました」

こうして無事、後藤さんは5浪の年齢で京都大学工学部に入学しました。

「今度はちゃんと勉強しようと思った」と語る後藤さん。とはいえ、東京大学よりも強いアメフトチームだった「京都大学ギャングスターズ」がどうしてあんなに強いのだろうという興味があったため、そこでコーチを始めました。

コーチ生活を1年3カ月ほど続けたあとに、ギャングスターズを応援する方々の支援を受けながら、大阪屈指の名門公立高校である北野高等学校の近くに2つ部屋を借りて、北野高校の野球部員に勉強を教え始めました。

「北野高校の野球部の子たちが月5万で寝泊まりできる環境を作って、僕が常駐していつでも勉強を教えられるようにしました。なぜ野球部かというと、ギャングスターズの当時の監督が『いちばん運動の基礎ができていて、いろんな動きができているから、アメフトをやってもらうのにいちばんいい』とおっしゃったからです。だから、勉強を教えて京大に入ってもらって、ギャングスターズに入ってもらえたらいいなと思っていました」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください