1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「1浪東大合格後に京大受験」彼が驚く選択した訳 浪人して進学したもののアメフトに熱中し…

東洋経済オンライン / 2024年7月28日 8時0分

無事、1浪で東京大学理科1類に進学することができた後藤さん。彼は浪人してよかったことを「人生をなめずに済んだこと」、頑張れた理由を「数学だけは東大レベルに達していると思えて、自信を持てたこと」とそれぞれ答えてくれました。

「現役で受かっていたら、確実に人生をなめていたと思います。浪人をしたことで、人生をなめなくなりました」

東京大学に入ってからの後藤さんは、今まで水泳はやっていたものの、高校までいつも体育の成績が非常に悪かったことから、陸上の運動は自分には全然できないんだとコンプレックスを感じていました。そんな折に様々なタイプの人が活躍できるアメフトに出会い、そのまま深くのめりこんでいきました。

「東大のキャンパスでアメフト部が勧誘をしているテントにつかまって、『お前なら絶対いけるよ!』って乗せられたんです。このまま東大で勉強だけするというのもおもんないなぁという思いもあったので、試しに入ってみたんです。

すると、あまりの面白さに全然勉強しなくなってアメフトばかりする生活になってしまい、いちばん簡単な1年生の最初の定期試験で、進振り(進学振り分け)で進みたかった工学部航空宇宙工学科に到底進めないような点数を取ってしまいました。1年生の最初のテストでこんな点数取ったら、今後どんな点数取っても(挽回は)無理やし、アメフトに集中するかという気分になりました」

こうして宇宙の勉強をするという道は断念した後藤さん。当時1年生・2年生のときに通う東大の駒場キャンパスでは、留年は2回まで許されていました。それまでに所定単位を取って、3年生以降で学ぶ本郷キャンパスに行かないといけなかったそうですが、部活に捧げた彼はもう4年目の終わりの時点で東京大学を去ることが確実になっていました。

「4年目の8月くらいにもう『あなたは卒業できません!』という内容の手紙が東大から届いたんです。9月ごろまではアメフトの特に大事な試合があったので、しばらくその手紙の内容については何も考えなかったのですが、10月ごろになったら、さすがにまた大学を受け直さないといけないと考え出して、センター地理だけ行き帰りの電車の中で勉強し始めました。

そのころに、時間をかけてじっくり問題を考えさせてくれる京大は適性的に合っているし、受かったら実質5浪の年齢で大学に通えて、東大にも京大にも行ったことになるから、おもろい人生になるなと思って京大を志望することにしました」

京大に向けてひたすら勉強する日々

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください