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個人投資家が語る「インデックスファンド」超入門 インデックスファンドの強み、投資への考え方

東洋経済オンライン / 2024年12月29日 12時0分

(写真: mapo / PIXTA)

一生お金のために働くか。それとも経済的自立をして、自由に生きるのか。お金を増やした100人近くのリアルな実践者エピソードを紹介する『投資家の父が子どもに教えたお金の増やし方 幸せに生きるためのシンプルな投資の教え』を一部抜粋・再構成し、インデックスファンドについて解説します。

インデックスファンドの誕生

1975年5月1日に、ジャック・ボーグルはバンガード・グループを設立し、同年の12月31日には「ファースト・インデックス・インベストメント・トラスト」を創設した。

【写真】『投資家の父が子どもに教えたお金の増やし方 幸せに生きるためのシンプルな投資の教え』(ジェイエル・コリンズ)

これはのちに「バンガード500インデックスファンド」と呼ばれる世界初の個人投資家向けインデックスファンドで、現在も運用されている。

このファンドはまた、「ボーグルの愚行」とも呼ばれ、当時のフィデリティ・インベストメンツの会長だったエド・ジョンソンは、インデックスファンドを揶揄する一連の広告を出したが、とりわけ「アメリカらしくない」と言ってけなした。ボーグル氏はその広告を額に入れて、オフィスに飾ったと言われている。

インデックスファンド投資の誕生は、個人投資家にとって史上最大の贈り物である。私がボーグル氏を財務の聖人と呼ぶのはこのためだ。しかし同時に、彼のアイデアが生まれるや否や、投資業界の大手が必死でそれをつぶそうとした理由でもある。彼らは個人投資家に課している高額の手数料が危機にさらされることを認識していたのだ。

まったくの偶然だが、1975年の春は私が初めて株を購入した時期でもある。テキサコとサザン・カンパニーの株だった。私はその後25年間、株式の銘柄選択者として、さらに言うと、銘柄選択者らが経営するアクティブ運用型ミューチュアルファンド(アメリカで一般的なタイプの投資信託)の銘柄選択者として過ごすことになった。私はその仕事でかなり腕を上げた。

これは私にとって、ちょっときまりの悪い事実である。実を言うと私は、インデックスファンドを使うようになる以前に、この方法で経済的自立を達成したのである。これを打ち明けるのは、大事なことを知ってもらいたいためだ。株式銘柄の選択がうまくいかないとは言っていない。

上手にやればうまくいく。ただ、インデックスファンドに比べれば、ほとんどいつも標準以下の成果しか得られないのに、手間と費用はもっとかかるのだ。

投資の最大のミスは

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