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子どもに「デパコスほしい」と言われた親の"正答" 「小学生には早い」と怒る人に知ってほしいこと

東洋経済オンライン / 2025年1月10日 9時0分

一般の人のメイクをすることが好きだというイガリさん。講談社の講堂で実施された親子メイクイベントでも、イガリさん自ら参加者にメイクを施していた(写真/大倉英揮撮影)

YouTubeやTikTokといったSNSの普及によりメイクの低年齢化が進んでいる。メーカーからは子ども向けに作られたキッズメイク商品が次々に登場する一方で、親世代の懸念も生まれているのが実情だ。

【写真を見る】子どもたちが憧れる「カリスマ小学生ギャル」“りゅあちゃん”のメイクと、「3COINS」で販売された超人気のキッズコスメセット

昨年は小学生向け雑誌で、いわゆる「デパートコスメ(デパコス)」と呼ばれる高価格帯の化粧品が紹介されたことで、「子どもにはまだ早いのではないか」という困惑の声が上がり話題となった。

小学生向けのメイク本を出したばかりで、自身も2児の母親であるヘアメイクアップアーティスト・イガリシノブさんに、メイクをし始めた小学生とその保護者に気をつけてほしいことについてアドバイスをもらった。

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「メイクとの出会い」の早期化は不可逆

「キッズメイク」はもはや新しい常識になりつつある。従来のように七五三やダンスの発表会といったイベント時に部分的にメイクをするだけでなく、日常的にメイクを楽しむ小学生が増えているという。

今や小学生向けの動画で本格的なメイクと出会い、雑誌でもメイクのハウツー企画が組まれ、付録にはアイシャドウパレットがつくことも。この流れは、デジタル化と同じで不可逆だと語るのは、ヘアメイクアップアーティストのイガリシノブさんだ。

「今の子どもたちにとってスマホやパソコンが当たり前になっているように、メイクも当たり前になっています。これはもうやみくもに禁止しても意味がない。4歳くらいには工作でメイクのパレットを作ってきたりするんです」

筆者にも3歳の娘がいるが、実際、ディズニープリンセスの工作ドリルの中に、口紅やパウダーファンデーションなどのメイク道具を模した工作紙のページがあり驚いた記憶がある。

「キッズコスメ」の商品自体も、おもちゃの一環として玩具メーカーが展開しているものだけでなく、本格的なコスメが増えてきている。サンリオキャラクターなどのライセンス商品を多く展開する「プチレシピ」シリーズは、70年もの歴史を持つ粧美堂という化粧品メーカーが手がけるブランドだ。

2024年12月には人気雑貨店「3COINS(スリーコインズ)」でも、キッズコスメセットを新たに発売。どれも水や石鹸で落ちるなど、安全性への配慮がされている。

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