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進化する「水拭き掃除機」6メーカーを徹底比較 Dyson、パナソニックなど"持ち味"はさまざま

東洋経済オンライン / 2025年1月10日 11時30分

水を噴射しながら同時に回収するので、強力な吸引力が必要です。そのため、海外の製品は非常に大きく、20リットルの灯油缶ほどあるキャニスター(床置き)式のものが主流です。

一方、日本ではブームの火付け役になったアイリスオーヤマのリンサークリーナー(RNS-B400D・2万2280円)が今も人気で、シリーズ累計125万台を出荷しています(2024年11月現在)。大きさは海外のものよりもコンパクトです。

絨毯にこぼしたコーヒーやケチャップの染みのほか、車のシートの皮脂汚れなどにも有効ですが、水拭きには少し遠く、仕上がりも少し湿っているため、掃除の後に何時間か乾燥させる必要があります。

AQUAの水拭きフロアクリーナー

AQUAの水拭きフロアクリーナーWIPEL(ワイプル:AQC-WX1P・オープン価格)に代表される水拭き掃除機。湿式掃除機と違って水を噴霧するのではなく、水拭き用のローラー型モップを濡らして、水拭きします。

ローラーには汚水を絞るための部品(スクレイパ)が取り付けられていて、ローラーが1回転すると「注水」「水拭き」「雑巾絞り」のサイクルを繰り返します。こうして、いつもきれいなモップで水拭きをします。

スティック掃除機とモップ中間のような形状で、下部には注水タンク、その裏に同量の汚水タンクがあります。

前述したリンサークリーナーは染み汚れが中心でしたが、こちらは固形ゴミもOK。床にこぼしたラーメンの麺や、猫が吐き戻した毛玉なども吸引します。ゴミは汚水タンクに回収されるため、タンクの汚水を処理するときは、台所の三角コーナーに使うようなネットで、固形ゴミと汚水を分離する必要があります。

進化した水拭き掃除機はDyson

水拭き掃除機の中でいちばん進化しているのは、DysonのWashG1(8万4700円)でしょう。

Dysonといえばサイクロン掃除機ですが、この掃除機はサイクロンを使っていない水拭き+吸引掃除機。基本的なしくみはAQUAのWIPELとほぼ同じです。

違うのは、WashG1はマイクロファイバー製のダブルローラーになっていて、1カ所を2本のローラーが通過することで、より拭き掃除力が高まっているという点。ローラーはそれぞれ逆回転するため、強力なべたつき汚れもしっかり落とせます。

WashG1はさらにローラーとは別にゴミをかき集めるブラシも内蔵し、床に落ちている食べこぼしなどの固形ゴミも同時に吸い込んでくれます。ヘッドの内部には、固形ゴミと汚水を分離するフィルターがついているため、ゴミ捨ての際に液体と固形物を分離する手間がありません。

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