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"7つの悪手"「中居正広氏の謝罪文」失敗の典型だ 反発は必然「危機管理の専門家」いなかったのか

東洋経済オンライン / 2025年1月10日 16時0分

また、このトラブルについては、当事者以外の者の関与といった事実はございません。

最後になります。
今回のトラブルはすべて私の至らなさによるものであります。
この件につきましては、相手さまがいることです。
どうか本件について、憶測での詮索・誹謗中傷等をすることのないよう、
切にお願い申し上げます。
皆々様に心よりお詫びを申し上げます。
誠に申し訳ございませんでした。

2025年 1月 9日 のんびりなかい 中居正広


具体的な「悪手」の詳細を見てみましょう。

「誰に」「何を」謝っているかわからない

【1】あいまいな謝罪

まず「誰に」「何を」謝っているのかわからない内容でした。

「皆様にご迷惑をお掛けしていること、大変申し訳なく思っております」と述べていますが、具体的にどうした行為をし、それがどうして問題になったのかに触れていませんでした。守秘義務や示談があるから、と説明していますが、漠然とした内容では納得感はありません。

【2】謝るべき相手への謝意のない謝罪

そもそも、謝罪の相手が一体、誰なのかがあいまいです。

本来なら、その女性に対してまず、いの一番に謝るべきではないかと誰もが感じるところですが、女性への直接的な謝罪はありませんでした。

「事実と異なるものもあり、相手さま、関係各所の皆さまに対しては大変心苦しく思っています」という表現がありましたが、「事実と異なること」を謝っているかのようで、実に不可解な内容でした。

謝罪会見で絶対に言ってはいけないのが「つもり」

【3】言い訳的な謝罪

危機管理上、謝罪会見で、絶対言ってはいけないとされるのが、「つもり」です。

「努力してきたつもり」「配慮してきたつもり」などとつい言いたくなるものですが、結果として事態は起こってしまったわけで、言い訳しても仕方ないわけです。

今回の謝罪文で、「解決に至っては、相手さまのご提案に対して真摯に向き合い、対応してきたつもりです」と述べていますが、「自分はやるべくことはやってきた」という自己弁護は、悪手中の悪手と言ってもいいでしょう。

【4】部分否定的な謝罪

自分の非を全面的に認めず、一部だけを否定するのも得策とは言えません。

「このトラブルにおいて、一部報道にあるような手を上げる等の暴力は一切ございません」と言い切っていますが、「手を上げる暴力はなくても、相手が精神的に傷つく行為はあった」と認めているようなものと解釈されるわけで、部分否定することによって、ほかを肯定しているような印象を与え、逆効果です。

そもそも日本語として意味不明な箇所も

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