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BMW新型「R1300GSアドベンチャー」王者の進化 ブランド初のオートマモードを採用した走り

東洋経済オンライン / 2025年2月8日 12時0分

以降、エジプトの「ファラオラリー」や、メキシコの「バハ1000」といった世界屈指のラリーでもGSシリーズは勝者リストに名を残していく。オフロード性能が試されるアドベンチャーマシン時代の幕開けであり、GSシリーズの開発ステージは世界中の「道なき道」がスタートだった。

GSシリーズのローンチモデルから45年、幾度にもわたるモデルチェンジを重ね、常に時代のオピニオンリーダーとしてチャレンジしてきたBMW。今回のR1300GSアドベンチャーでは、すべてを刷新し、新時代のアドベンチャーモデルの提案とも言える仕上がりになっている。

R1300GSアドベンチャーの概要

まずR1300GSアドベンチャーの全体像を説明する。フェイスまわりからサイドビューにかけて存在感のある新しいデザインを採用し、車重は269kg(走行可能状態)とボリューム感満点だ。

エンジンの最高出力は145psと圧倒的で、どんなスーパーライダーが乗りこなすのか?と初対面で不安を覚えるほどだった。だが、ハンドルを握り、サイドスタンドをはずし、R1300GSアドベンチャーを引き起こした瞬間、その憂慮は不要だったと確信した。

適切なハンドルポジションは、R1300GSアドベンチャーの車重をライダーに過度に感じさせることなく、常識的な範囲での取りまわしを提供してくれる。

常識的と書いたのには理由がある。近年、多くの主要メーカーがラインナップするフラッグシップアドベンチャーモデルは、そのエンジンパワーに加え、悪路走破性のために確保されたグランドクリアランスによって、エンジン搭載位置が高くなり、結果的にはロール方向に関しては極めて不必要な負荷をライダーにかけていることが多くなっていると私は感じているからだ。

R1300GSアドベンチャーは、ミッションをクランクの下に配置した新開発のエンジンを採用し、エンジン全長も前作より短くなり、搭載位置を最適化している。さらには前作に比べてエンジン単体で約3.9kgの軽量化を達成し、ハンドリングの向上に貢献している。これらにより、中型マシンほどではないにしろ、このクラスとしては拍子抜けするほど良好な取りまわしを実現していた。

R1300GSアドベンチャーの進化点

今回のR1300GSアドベンチャーは、ASA(オートメイテッド・シフト・アシスタント)と呼ばれるBMWモトラッド初のオートマティックシフトを採用している。通常のマニュアル車と、クラッチレバーのないASA仕様車が設定されており、今回試乗したのはクラッチレバーレスのASA仕様車だ。

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