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話題の『オッペンハイマー』と日本勢は? 授賞式直前! 第96回アカデミー賞の行方を占う【コラム】

エンタメOVO / 2024年3月8日 15時53分

話題の『オッペンハイマー』と日本勢は? 授賞式直前! 第96回アカデミー賞の行方を占う【コラム】

 日本時間3月11日(月)、映画の祭典・第96回アカデミー賞授賞式が、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。話題の中心は、最多13部門にノミネートされた『オッペンハイマー』だ。また、日本人としては、各部門にノミネートされた『ゴジラ-1.0』、『君たちはどう生きるか』、『PERFECT DAYS』の行方も気になるところ。そこで主要6部門に加え、日本映画3作品の受賞の行方を占ってみたい。

 その前にまず、アカデミー賞の選考システムを簡単に説明しておく。アカデミー賞は、映画祭のように少数の審査員による審査ではなく、米国を中心に世界の映画制作関係者が所属する“映画芸術科学アカデミー”の会員(アカデミー会員。1万人を超え、渡辺謙など日本人も所属)の投票によって賞が決まる。評論家やジャーナリストなど、映画を見る側ではなく、作り手が選ぶ賞であることも特徴だ。

 ではまず、主要6部門と呼ばれる作品賞、主演女優賞、主演男優賞、助演女優賞、助演男優賞、監督賞の行方から。

 前哨戦となる各映画賞の結果を見ると、作品賞、主演男優賞、助演男優賞、監督賞の4部門は『オッペンハイマー』がだいぶ有利な印象だ。主演男優賞候補のキリアン・マーフィー、助演男優賞候補のロバート・ダウニー・Jr.、監督賞候補のクリストファー・ノーランは、いずれも受賞すれば初の栄冠となる。

 日本でも3月29日から公開される『オッペンハイマー』は、“原爆の父”ロバート・オッペンハイマーの伝記映画で、『ダークナイト』(08)、『TENET テネット』(20)などを送り出してきたノーラン監督の手により、重厚な人間ドラマに仕上がった。原爆開発に対する苦悩もきちんと描かれており、日本人が見ても違和感を覚えることは少ないのではないだろうか。筆者は、最終的に8~10部門くらい受賞するのではないかと予想する。

 このほか、主要6部門で注目は、『オッペンハイマー』が候補に入っていない主演女優賞だ。ここは、『哀れなるものたち』(公開中)のエマ・ストーンと『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のリリー・グラッドストーンの一騎打ち。『ラ・ラ・ランド』(16)で受賞歴のあるエマ・ストーンは今回、さらに圧巻の演技を披露。赤ん坊の心を持って死からよみがえった女性が、世界を知ることで次第に成長し、自立していくさまを、独創的な世界観の中で見事に演じ切っている。一方のリリー・グラッドストーンは、続発する殺人事件に巻き込まれていくアメリカの先住民・オセージ族の女性という役どころで、レオナルド・ディカプリオ&ロバート・デ・ニーロの二大スターを相手に、堂々たる存在感を発揮している。

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