気温2℃以下が目安 自転車も危険な路面凍結
ウェザーニュース / 2019年1月7日 6時50分
毎日の通勤・通園で大活躍の自転車。
真冬の冷え切った朝は、「寒さ」以外にも注意すべき事があるんです。
路面が濡れている場合、気温が2℃を下回ると自転車の運転には注意が必要となります。
これは、気温2℃でも路面の温度(路温)が0℃前後となることもあり、路面が凍結し始めるからです。
車と違い、自転車の冬装備はあまり一般的ではありません。
普段は何気なく乗っている自転車も、凍結路面や凍りはじめ・融けはじめの路面はスリップして転倒しやすくなります。自転車で転んでしまうと、怪我をするだけでなく、タイミング悪く車が通過すれば自らの命を危険にさらす行為にもなりかねません。子どもが同乗している場合はなおさらです。
意外な場所に潜む凍結路面
目の前の道路は乾いていても、谷間の河川橋、高架橋、ビルの影などは凍結しているという場合があります。
これらの場所は、地面からの熱が伝わらなかったり、日差しが届かなかったりと、他の場所より路温が低い状態。そのため、一度雪が積もったり凍結するとなかなか乾かず、凍結しやすくなるんです。
北海道札幌市にて撮影(2017年11月27日)
「路面はブラックアイスバーン状態⚠️⚠️ ブレーキのABSが効くほどの ツルツル路面です。」
また、寒さが緩む昼間に道の脇の雪や氷が解けて路面が濡れ、その後、夜に気温が下がって再び凍結することがあります。これが上の写真のようなブラックアイスバーンです。
ブラックアイスバーンは、大変薄い氷が路面を覆っているため、単に路面が濡れているせいで黒く光っているように錯覚しやすく、夜間はとくに見分けにくくなります。
特に冷え込んだ日は代替手段の検討を
毎朝の通勤で自転車を使えないとなると、いつもより早く家を出る必要があったり、余計な出費があったり…。
雪が降ればまだしも、晴れて寒いだけだとついつい頑張って自転車で行きたくなりますよね。
でも、厳しい冷え込みの場合も自転車通勤にも危険が潜んでいます。
天気予報をチェックして、夜間に雨が降る予想だったり、最低気温が2℃以下になる場合は、自転車ではなく公共の交通機関や徒歩などの代替手段をとる事をおすすめします。
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