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目で楽しんだあとは、舌でも楽しめる! 桜の花は二度おいしい!?

ウェザーニュース / 2019年4月24日 5時50分

ウェザーニュース

北海道など、これから桜(ソメイヨシノ)を楽しめる地域がある一方、桜が散ってしまい、残念に思っている人もいるでしょう。でも、桜は見て楽しむだけのものではありません。味わって楽しむこともできます。

ヤエザクラの花で作る「桜漬け」

ヤエザクラ

味覚で楽しめる桜は主にヤエザクラです。漬物にすると、春の一品として楽しむことができます。

ヤエザクラの漬物は「桜漬け」(あるいは「桜花漬け」)といわれます。摘み取った茎付きのヤエザクラの花を塩と梅酢で漬け込んで作ります。

桜漬けの多くは神奈川県秦野(はだの)市で作られていて、秦野市の国内における生産シェアはなんと約80%にのぼります。江戸時代末期から作られていた、秦野の伝統の一品でもあります。

桜漬けはあんパンや饅頭の上にも載っています

桜あんパンの桜漬け

桜漬けって、どんなものかな? 食べたことがあるのかな?……そんなことを思う人もいるかもしれません。

でも、知らず知らずのうちに食べたことのある人もいるはずです。たとえば、桜あんパン。あんパンの上にちょこんと載っている桜の花。アレが桜漬けです。あるいは、饅頭 (まんじゅう)の上に桜漬けを載せて、桜饅頭として売られていることもあります。

お見合いや婚礼の席で「桜湯」を飲んだことがある人もいるでしょう。これらのおめでたい席では「お茶を濁す」、つまり「いい加減なことを言うなどして、その場をごまかす」ことを忌み嫌って、お茶の代わりに桜漬けにお湯を注いだ桜湯を飲むことがあるのです。

ご飯に混ぜて春を味わおう!

桜漬けの活用法はほかにもたくさんあります。

たとえば、焼酎のお湯割りや水割りに桜漬けを入れると、桜の香りが漂い、塩味が少し効いて、また違った焼酎を味わうことができます。ご飯やお赤飯に刻んだ桜漬けを少量混ぜ込むと、いつもとは違う風味を楽しむこともできます。

桜漬けは秦野市平沢477の「JAはだの(はだの じばさんず)」のほか、インターネット上などでも購入することができます。

「春の香りと味を楽しみたい」「ゆったり、穏やかに、春を感じたい」「視覚の次には、味覚で桜を味わってみたい」──そんな人に桜漬けをおすすめします。

参考資料など

取材協力/若竹会 千村桜漬加工所(神奈川県秦野市)、JAはだの
参考書籍/『12か月のきまりごと歳時記』(現代用語の基礎知識 2008年版付録、自由国民社)

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