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雨具選びで知っておきたい「耐水圧」と「透湿性」

ウェザーニュース / 2019年6月26日 6時15分

ウェザーニュース

関東や北日本では梅雨真っ只中。西日本でもまもなく梅雨入りすると見られ、大雨や豪雨に注意すべき時期になっています。

そんな大雨の中でも外出したり作業をしなければならない時、必要なのが雨合羽、レインウェアです。

しかし、レインウェアを着ているのに水がしみて服まで濡れた、という経験はありませんか?「TPOに応じたレインウェアを選べば、雨の中でも快適に作業できますよ」と雨具のプロ、ユニフォームネクスト株式会社の金村友博さんは言います。

防水の程度がわかる「耐水圧」とは?

レインウェアを選ぶとき気になるのは防水機能です。どの程度の防水性を持っているかはレインウェアのタグなどに書いてあります。

「レインウェアの防水性能は『耐水圧』の数値が基準となり、この数値はタグや商品説明に表示されています。

【耐水圧】とは【どのくらいの水の圧力に耐えられる防水性か】を示す数値で、【mm】で表されています。数字が大きいほど防水性が高くなるのです」(金村さん)

一般的にレインウェアを選ぶ目安として、小雨や小雪をしのぐ程度であれば5,000mm、スキーやゴルフは雨・雪に風も加わるので最低10,000mm、登山は命に関わるので20,000mm以上が必要と言われています。

製品のタグに表示されているのは初期の耐水圧なので、洗濯を繰り返したり使用時の摩擦によって機能は少しずつ低下します。

ところで、レインウェアは雨風には強くても、濡れたところに座ると水が染みることがあります。圧力が耐水圧を超えると防水できないのです。

「たとえば体重75kgの人が濡れた場所にヒザをつくと、その部分には11,000mmの圧力がかかることが私たちの実験で確かめられています。

そのため、レインウェアで濡れた場所に座ったりヒザをついたりしないよう注意してください」(金村さん)

蒸れを外へ逃がす「透湿性」の重要

「耐水圧」の次に「透湿性の数値」を基準にレインウェアを選ぶと良いそうです。

「生地1㎡あたり、24時間で何gの水分を透過するかを示すのが透湿性の数値で、5,000gと表示してあれば、1㎡あたり24時間で5,000gの水分を透過します。衣服内の水滴になる前の蒸気状態の汗を透過させれば、体が汗まみれになることを防いでくれます。

逆に透湿性が低いと、体にラップを巻いているような状態になるので、蒸れて不快になります。蒸れにくいレインウェアが欲しい場合は、最低でも透湿性が5,000g、できれば8,000g程度のものを選びましょう」(金村さん)

大雨でも活動しなければならないこの時期、「耐水圧」と「透湿性の数値」を確認して快適に動けるレインウェアを選びましょう。

参考資料など

取材協力:ユニフォームネクスト株式会社

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