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今冬の雪、暖冬傾向でも関東は平年並の見込み

ウェザーニュース / 2019年11月22日 12時0分

ウェザーニュース

ウェザーニューズ発表 2019.11.22.

すでに北日本では初雪の便りが届きはじめています。
偏西風が蛇行している影響で今冬は暖冬傾向となる見通しですが、この後の雪の降り方はどうなるのでしょうか。12月〜来年3月の降雪傾向をお伝えします。

■ 降雪見解のポイント ■

・北日本太平洋側は平年並か多い予想
・偏西風の蛇行と黒潮大蛇行が降雪量の鍵
・1月末〜2月前半は大雪注意

北日本太平洋側は平年並か多い、関東甲信は平年並み

今シーズンの降雪量は、北日本日本海側・北陸・東海・西日本で“平年並か少ない”、北日本太平洋側(北海道のオホーツク海側を含む)で“平年並か多い”、関東甲信で“平年並”の予想です。
予想のポイントとなるのは、【1】偏西風の蛇行と【2】黒潮大蛇行です。

今冬の降雪量を左右する2つのポイント

【1】偏西風の蛇行

今シーズンは、偏西風が日本付近で北に蛇行し、南からの暖かい空気に覆われやすくなる見込みです。

・冬型の気圧配置が長続きしない
このため、日本では冬型の気圧配置が長続きせず、暖冬傾向となる見通しです。

昨冬、東・西日本では寒気の 影響が弱かったため、日本海側の降雪量は平年と比べてかなり少なく、スキー場は深刻な雪不足に見舞われました。特に西日本日本海側の降雪量は統計開始以来最も少なく、記録的な少雪となりました。

今シーズンも一時的に強い寒気が流れ込むタイミングはあるものの、北日本から西日本の日本海側の降雪量は平年並か少なくなるとみており、東・西日本では昨年並の降雪量となる可能性もあります。

・低気圧の影響を受けやすい
一方、冬型の気圧配置が長続きしない代わりに、平年よりも低気圧の影響を受けやすく、太平洋側では降水量が多くなります。
このため、降雪量は気温の低い北日本で平年並か多く、関東で平年並、気温が高い東海〜九州の太平洋側では平年並か少なくなるとみています。

昨冬、冬型の気圧配置が続き、低気圧や湿った空気の影響を受けにくく降雪量が少なかった北日本太平洋側では、雪が降る日が増えるため、今のうちに雪対策をしておくと良さそうです。

【2】黒潮大蛇行

2017年に発生した黒潮大蛇行が今年も続いており、少なくとも 2020年1月半ばまで続くと予想されています。

・首都圏に寒気を引き込みやすい条件に
1月以降も続いた場合、南岸低気圧が首都圏に寒気を引き込みやすいコースをとることが多くなります。
黒潮大蛇行が発生した 2017/18年冬は、1月22日〜23日未明に通過した南岸低気圧の影響で、東京では4年ぶりに20cmを超える積雪を観測し、関東を中心に大雪となりました。

このため関東甲信では、南岸低気圧のコースによって、降雪量が多くなる可能性があります。ただ、気温が高めで推移することを考慮し、降雪量は“平年並”と予想しています。特に積雪リスクが高まるのは1月下旬〜2月の予想です。

1月末〜2月前半は大雪注意、交通機関への影響も懸念

雪のピークは、北日本日本海側で12月後半、その他のエリアで1月末〜2月前半の予想です。

1月末〜2月前半は一時的ながら強い寒気が南下し、西日本の日本海側を中心に広い範囲で大雪に注意が必要となります。また、瀬戸内や京阪神、濃尾平野でも積雪の可能性があります。交通機関に大きな影響が出るおそれもあるため、今後の最新情報をご確認ください。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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