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週刊地震情報 2020.6.14 14日(日)に奄美大島北西沖でM6.3の深発地震が発生

ウェザーニュース / 2020年6月14日 11時40分

ウェザーニュース

この1週間で、国内で観測された地震回数は前週に比べると少なくなりました。震度3以上の地震は4回発生しています。地震の発生は西日本の太平洋沿岸で少し目立ちます。(6月8日~14日10時の集計)

国内:奄美大島北西沖でM6.3

14日(日)0時51分頃、奄美大島北西沖を震源とするマグニチュード6.3の地震が発生しました。この地震で奄美大島の南にある請島と喜界島で最大震度の4を観測しています。この地震は深さが約160kmの深発地震で、震央に近い奄美大島よりも、少し離れている請島や喜界島で揺れが強まる、異常震域の傾向が見られました。

※異常震域とは
多くの地震に見られる震央から同心円状の震度分布ではなく、震源が深い場合に地震波が伝わりやすい太平洋プレートに近い地域が大きく揺れる震度分布を異常震域と言います。

潜り込むプレート内で発生か

今回の震源付近では去年7月にもマグニチュード6.0の地震が起きるなど、時々深い震源のマグニチュード6クラスの地震が発生しています。

地震のメカニズムも過去に発生したものと似ており、ユーラシアプレートに沈み込んでいるフィリピン海プレート内部で起きた地震と考えられます。

国内:土佐湾でM4.7 最大震度は4

10日(水)0時22分頃、土佐湾を震源とするマグニチュード4.7の地震が発生し、高知県中土佐町と黒潮町で震度4を観測しました。土佐湾を震源とする地震で、震度4以上を観測するのは、2010年10月以来、約10年ぶりのことです。

土佐湾では過去にあまり大きな地震が発生したことはなく、気象庁の詳しい記録が残る1919年以降では、1923年12月に発生したマグニチュード6.3の地震があります。当時は震度の観測点が少なかったため、最大震度は徳島市で観測した4でした。

高知県では内陸部を震源とする被害地震はほとんどなく、最も警戒が必要なのは南海トラフによる巨大地震です。今回震度4を観測した黒潮町は想定される南海トラフ巨大地震で、34mの津波が予想されており、やはり津波への対策が欠かせない地域になります。


12日(金)には日向灘でもマグニチュード4.2、最大震度3の地震が発生しており、南海トラフ周辺域での地震活動に注目です。

世界:大西洋中央海嶺でM6.0

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は3回発生しています。最も大きなものは前述した奄美大島北西沖の地震で、USGSではマグニチュード6.6と解析しています。

また、10日(水)には大西洋でマグニチュード6.0の地震が起きました。地震が発生したのは大西洋中央海嶺付近です。アフリカプレートと南米プレートがそれぞれ分かれている領域に当たります。海嶺の周辺には「トランスフォーム断層」と呼ばれる横ずれ型の断層が発達していますが、今回の地震はほぼ垂直に近い方向にずれていて、横ずれ成分が少ないと解析されました。プレート内部が破壊されることによる地震の可能性があります。

同じプレート境界でも海嶺は巨大地震を引き起こすことは稀で、今回の地震が発生した領域でもマグニチュード7を大きく上回るような地震の記録は残っていません。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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