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週刊地震情報 2020.7.26 21日(火)長野・岐阜県境で連続の地震 大雨もあり落石等に注意

ウェザーニュース / 2020年7月26日 11時30分

ウェザーニュース

この1週間で、国内で観測された地震回数は前週に比べて少なくなりました。震度3以上の地震は1回発生しています。長野・岐阜県境や熊本県南部で小さな地震がやや目立ちます。(7月20日~7月26日10時の集計)

国内:長野・岐阜県境の地震は継続中

長野県中部の地震

21日(火)18時分頃に長野県中部を震源とするマグニチュード3.5の地震が発生しました。この地震で長野県松本市・安曇で震度2を観測。さらに20時58分頃にはマグニチュード3.3の地震が発生し、岐阜県高山市・栃尾で震度2を観測しています。

4月下旬から活動が続いている地震活動と見られます。震度3以上を観測する地震は7月5日を最後に発生していません。

ただ、7月の大雨により、長野県上高地では25日(土)までの雨量が平年の2倍以上の910.0mmに達し、1976年の観測開始以来、2番目に多くなっています。4月以降、続いている地震と今月の大雨によって、斜面が不安定になっている可能性があります。お出かけになる場合は、現地の情報を確認し、危険な所には近づかないようにしてください。

国内:福島県会津で最大震度3

福島県会津の地震

25日(土)19時39分頃に福島県会津を震源とするマグニチュード4.0、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。この地震で福島県喜多方市と北塩原村で最大震度3、郡山市や猪苗代町などで震度2を観測しています。福島県会津を震源とする浅い地震でマグニチュード4を超えるのは、2013年5月以来、7年ぶりのことです。

近年は大きな地震がないものの、会津盆地を挟むように、「会津盆地東縁断層帯」「会津盆地西縁断層帯」が伸びており、今回の地震は東縁断層帯の少し北で発生したと見られます。1943年には東縁断層帯の近くで田島地震と呼ばれるマグニチュード6.2の地震が発生、当時は設置された地震計が少なく、最大震度は福島県白河市や茨城県筑波山の3でしたが、震源付近では強く揺れ、住宅の壁の崩落や小規模な土砂災害が起きました。また、西縁断層帯ではマグニチュード6.9と推定される1611年の会津地震が知られています。

政府の地震調査研究推進本部では、30年以内の地震発生確率を。西縁断層帯がほぼ0%、東縁断層帯が0〜0.02%としており、すぐに大きな地震が発生する可能性は低いと見られています。ただ、この地域の地震は浅いため、マグニチュード5クラスでも震央近くでは震度4〜5弱程度に達しますので、油断はできません。

世界:アラスカ沖でM7.8 今年最大規模の地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は5回発生しています。

最も大きなものは22日(水)にアラスカの沖で発生したマグニチュード7.8の地震です。今年、全世界で発生した地震の中では最も大きな規模になります。メカニズムは北西ー南東方向に圧力軸をもつ逆断層型と解析され、周辺には一時、津波警報が発表されました。実際にはアメリカのアラスカ州・サンドポイントの0.15mの津波が観測された程度に留まり、大きな被害にはつながっていません。

アラスカで地震と言えば、世界最大級の地震のひとつ、アラスカ湾の地震が良く知られています。1964年に発生したこの地震はマグニチュード9.2と考えられ、2011年の東日本大震災や2004年のスマトラ島沖の地震以上の規模です。

太平洋プレートが北米プレートに沈み込むアラスカ沖はマグニチュード8前後の地震が多く発生しています。最近では2018年にマグニチュード7.9の地震が起きました。ただし、プレートが沈み込む方角の関係で、日本では津波が大きくなりにくい地域です。同じ規模の地震の場合は、より遠いチリ沖で発生した津波の方が大きい傾向が見られます。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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