お風呂で元気に 秋におすすめのHSP入浴法とは

ウェザーニュース / 2020年10月18日 5時20分

ウェザーニュース

温かい湯がますます心地よく感じられる季節になってきました。疲労回復だけでなく元気になり免疫力アップも期待できる、とっておきの入浴法があるといいます。お風呂のプロに、そのしくみとコツを教えていただきます。

増やすと元気になれるたんぱく質!?

カギとなるのは、ヒートショックプロテイン(HSP)というたんぱく質です。

「HSPは、傷んだ細胞を修復する働きを持つたんぱく質です。免疫細胞の働きを強化したり、疲労回復や予防への効果もあります。簡単に言ってしまえば、HSPが増えることが、“身体を元気にする”ことにつながるのです」と、株式会社バスクリンの「チームお風呂博士」のひとりで、つくば研究所の石澤太市さんは説明します。

「HSPは、ヒートショック、つまり熱によるストレスを身体へ加えることで、体内で作られる量が増加します。あらかじめ増やしておけば、身体をストレスに強い状態にすることができるのです。たとえば、スポーツ選手は試合の数日前に温浴トレーニングなどを行ってHSPを増やし、当日のパワーを全開にできるよう、体調のコントロールに活用している人が多くいます」(石澤さん)

「熱によるストレス」というと大変なことをしなければならないようですが、普段の生活でも応用できるといいます。

「スポーツ選手の調整法は、医療従事者などプロの管理のもとに行っているものですが、一般の人でも簡単にHSPを増やす方法があるのです。それは、ズバリ『入浴』です」(石澤さん)

2日前に、平熱プラス1.5℃を目指す

入浴といっても、シャワーや少し湯に浸かる程度では、身体の表面を少し温めるだけでHSPを増加させるほどの効果がないといいます。

「ポイントとなるのは、身体の深部の体温です。体温を38℃くらいまで上げ保温することによって、HSPが体内で作られます。ただし、平熱が低い人の場合はいきなり38℃まで体温を上げるのは難しく、身体にも負担となります。そこで、入浴前に舌の下で体温を測って、平熱プラス1.5℃アップを目指しましょう」(石澤さん)

HSPを増やす入浴法のポイント

「脱水を防ぐため、水分補給はしっかりと行います。入浴の目安は、40℃の湯で20分。41℃で15分か、42℃で10分でもよく、無機塩含有炭酸ガス入浴剤を使用すれば40℃で15分と短縮できます。自分の入浴スタイルに合わせて選べばよいでしょう。

入浴中に熱を測り、平熱+1.5℃になったことを確認したら上がります。部屋を適温にし、身体を冷やさないことも大切です」(石澤さん)

お風呂から上がった後体温は自然に下がっていき、増加したHSPは1週間ほど体内に残ってその力を発揮するといいます。

「HSPのパワーがピークを迎えるのは、入浴から2日後です。“元気になりたい日”から逆算して、2日前にこの入浴法を試してみるのもいいでしょう。ただし、これはあくまでも元気になるためのもの。心臓疾患など病気のある人や、体調が悪いときは行わないでください。ちなみにこの入浴法でHSPを増やすのは、週に2回の割合でOK。普段は、平熱+約1℃体温が上がる程度の入浴にして、リラックスすることがおすすめです」(石澤さん)

今年は新型コロナウイルス感染症の影響もありましたが、少しずつ運動会やスポーツ大会、発表会なども開催されるようになっています。
「日頃の練習の成果を発揮する機会ですね。ぜひ、入浴でHSPを産生させ、大事な日に向けて万全な体調で備えることをお勧めします」(石澤さん)

入浴を活用して、この秋も充実した季節にしたいものです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング