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非常に強い寒気は今日がピーク 北陸はドカ雪、九州市街地も積雪に警戒

ウェザーニュース / 2021年1月8日 10時40分

ウェザーニュース

日本海で急速に発達した低気圧が東に進み、今日8日(金)の日本付近は強い冬型の気圧配置になっています。上空には「年越し寒波」を上回る寒気が流れ込んでいて、北海道から九州にかけての広い範囲が雪です。発達した雪雲が流れ込んでいる北陸は、24時間で1m近い新たな雪の降った所があります。

新潟や富山で積雪が急増

8日(金)10時の積雪の状況

8日(金)9時までの24時間に降った雪の量は、新潟県津南町で83cm、十日町市で78cm、富山県高岡市・伏木で65cmなど北陸の内陸部で特に多くなっています。伏木は昨夜22時から今日4時までの6時間で40cmの雪が集中して降り、1997年以降と統計期間は短いものの、史上1位の記録を更新しています。

各地の積雪は青森県青森市・酸ケ湯で302cm、山形県大蔵村・肘折で262cm、新潟県津南町で251cmに達しました。富山市でも69cmまで積雪が増加しています。

九州市街地も積雪 福岡では2cm観測

九州も北部を中心に雪が積もっており、10時の段階で佐賀市が3cm、福岡市が2cmの積雪です。九州は気象庁による積雪の観測点が少なく、ウェザーニュースによる積雪の解析では、内陸部を中心にすでに10cm以上の雪の積もっている所が多いと見られます。

関門海峡を吹き抜ける雪雲がかかりやすい、大分県国東市の様子を見ると、有に10cmを超えるような雪が積もっている状況です。

明日にかけて積雪増加で生活に支障の出るおそれ

10日(日)朝までの積雪の予想

これから明日9日(土)にかけて強い冬型の気圧配置が続くため、日本海側の広い範囲で雪となります。九州でも強弱を繰り返しながら次第に雪が増え、内陸部や山沿いでは20cm前後、市街地でも5~10cmの積雪となるおそれがあります。福岡市で5cmの積雪になれば、2012年以来9年ぶりです。

また、北よりと西よりの風がぶつかり合うことで形成される、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)周辺の活発な雪雲がかかりやすい北陸は最も雪が強まる見込みです。すでに多くの雪が積もった所に、さらに1mを超えるような雪が予想されます。発達した雪雲の一部は山を越えて瀬戸内や太平洋側にも流れ込み、普段雪のほとんど降らない地域でも雪の積もる所があると見られます。

倒木や樹木の垂れ下がりによる停電や鉄道の線路支障が発生したり、積雪による線路のポイント故障や路面凍結によるスリップ事故の発生、都市高速の通行止め、立ち往生による大規模な車両滞留などに発展するおそれがあります。万が一九州道などで長期の通行止めが発生すると、物流の停滞により、今後スーパーやコンビニなどで食料品などの品薄状態となる可能性もありますが、できるだけ多くの方に物資が行き届くよう不要な買い占めはおやめください。

積雪や路面凍結によりスリップ事故等の発生が懸念されます。冬用タイヤやタイヤチェーンなどを装備していない車の運転は危険を伴いますので厳禁です。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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