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週刊地震情報 2024.3.10 千葉県東方沖で1週間ぶりに震度4 宮崎県で地震連発

ウェザーニュース / 2024年3月10日 10時45分

ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は、前週に比べると減少し前々週と同水準に戻りました。

西日本から東北の太平洋側で地震が目立ち、能登半島周辺や房総半島周辺の地震も多い状況です。震度3以上の地震は引き続き多く、全国で8回発生しました。(3月4日~10日10時の集計)

国内:千葉県東方沖で1週間ぶりに震度4

千葉県東方沖の地震

9日(土)4時26分に千葉県東方沖を震源とするマグニチュード4.5、深さ約30kmと推定される地震が発生しました。この地震で千葉県一宮町、長南町で最大震度4、茂原市、大網白里市、勝浦市、いすみ市などで震度3を観測しています。

2月終わりから続いている千葉県東方沖などの地震活動で震度4を観測するのは1週間ぶりです。地震のメカニズムは南北方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

スロースリップの影響と考えられる地震活動は盛衰を繰り返しながら継続していて、8日(金)、9日(土)は有感地震が2回ずつ発生しました。過去の同様な活動では数ヶ月程度、続いたケースがありますので、しばらくは強い揺れに注意が必要です。

国内:宮崎県北部で一日に2回の震度3

宮崎県北部平野部の地震

7日(木)14時25分頃、宮崎県北部平野部を震源とするマグニチュード3.4、深さ13kmと推定される地震が発生しました。この地震で宮崎県門川町で最大震度3、延岡市や日向市などで震度2を観測しています。

2日(土)に発生したマグニチュード4.3、最大震度4の地震と震源やメカニズムがほぼ同じです。

また、7日(木)17時14分頃には宮崎県北部平野部を震源とするマグニチュード4.0、深さ52kmと推定される地震が発生し、大分県佐伯市で最大震度3、宮崎県延岡市や熊本県産山村で震度2の揺れを観測しました。

同じ宮崎県北部平野部を震源とする地震ですが、14時台の震源よりも北で深さも違っているため、異なるタイプです。沈み込むフィリピン海プレートと陸のプレートの境界近くで発生したとみられます。

国内:浦河沖でM4.5 震度3を観測

浦河沖の地震

9日(土)14時18分頃、北海道の浦河沖を震源とするマグニチュード4.5、深さ約70kmと推定される地震が発生しました。この地震で北海道厚真町、安平町、むかわ町で最大震度3、札幌市、千歳市、岩見沢市、函館市、青森県むつ市などで震度2を観測しています。

浦河沖を震源とする震度3以上の地震は先月28日にも発生していて、今年2回目です。地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

この領域は太平洋プレートが陸のプレートに沈み込んでいて、規模の大きな地震がしばしば発生します。最近では2016年にマグニチュード6.7で最大震度5弱の地震、1982年にはマグニチュード7.1で最大震度6(当時の階級)の地震が起きました。

世界:南極の近くでM6.7の地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は3回発生しています。最も大きな規模の地震は南極に近いマクオーリー島近海で発生したマグニチュード6.7です。

日本時間の4日(月)未明、マクオーリー島の南の海域でマグニチュード6.7、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

地震の規模はやや大きかったものの、横ずれ型の地震であったため津波は発生していません。

この領域は太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界です。この2つのプレートの境界はエリアによって動きが異なる、複雑な構造となっています。。今回の震源付近でも今回と同じような横ずれ型の地震だけではなく、2008年のマグニチュード7.1のように、逆断層型の地震が起きることがあります。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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