九州の各地でハロが出現 天気下り坂を示唆

ウェザーニュース

今日11日(金)の昼前から九州の各地で太陽の周りに光のリング、ハロが現れました。この後の天気の崩れを示唆しています。

この後は次第に雲が厚みを増す

朝から晴れている所が多い九州では少しずつ上空の高い所に薄雲が広がってきています。薄雲を構成する氷の粒が太陽の光を屈折させることで、光のリング・ハロが現れました。

ハロは通常の虹とは違って上空の薄雲を構成する氷の粒によって太陽光が内側に曲げられて（屈折して）、光の強い部分が環状に見えています。プリズムを通った光が虹色に分かれるのと同じ原理です。光の強い部分は視野半径角22度のところに現れます。

ハロを創り出している薄雲は東シナ海に進んできた前線の前面に広がっているものです。この後は次第に雲が厚みを増し、夕方には雨の降り出す所が増えてきます。天気下り坂を示唆する現象です。

写真：ウェザーリポート（ウェザーニュースアプリからの投稿）