中東UAEなどで記録的な大雨 ドバイでは1年分を大きく超える雨量を観測

ウェザーニュース

中東のUAE（アラブ首長国連邦）などでは現地時間の16日(火)に記録的な大雨となりました。24時間で平年の1年分を大きく上回る雨の降った所があります。

低気圧に向かって湿った空気が流入

低気圧がアラビア半島をゆっくりと通過し、そこに向かってアラビア海から暖かく湿った空気が流れ込みました。低気圧の北側を中心に雨雲が発達して、UAEやオマーン、イランの一部で大雨となっています。

UAEの観光都市として知られるドバイの国際空港では24時間雨量が150mmを超え、東部の主要都市アル・アインでは250mm以上の記録的な雨量を観測しています。

この地域は雨が少なく、平年の年間雨量が100mmに満たないような所がほとんどです。今回の大雨では1年分を大きく超えるような雨が、わずか24時間で降ったことになります。報道によるとUAEやオマーンでは大雨によって洪水が発生し、各地で浸水被害が出ている模様です。

低気圧は北東に進んでいて、現地時間の17日(水)にかけてはイラン東部やパキスタン西部で雨が強まるとみられます。こちらの地域も普段は雨が少なく、大雨による被害が懸念されます。