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家族ごはんは見た目より量!『闘う! 母ごはん』の秋レシピ

Woman.excite / 2016年10月7日 22時0分

写真

中田ぷうさん

自分が仕事をしているせいで、我が子に寂しい思いをさせてしまっていると感じ、せめてごはんくらいはちゃんとしてあげたいと思う。それはひとつの母心です。


『闘う! 母ごはん』著者の中田ぷうさん



「でも、もっと手を抜いてもいいと思うんです」と言うのは、フードライターで『闘う! 母ごはん』の著者・中田ぷうさん。ご自身の経験から、「急いで夕食をつくらなくてはと焦るあまりに、母親が鬼の形相になってしまうのは、子どもにとっては恐怖ですよね」と笑います。

子どもにちゃんと食べさせてあげたいけど、料理のスキルは低い。この2つのテーマに挟まれること10年以上。葛藤する日々のなかで生まれたのが『闘う! 母ごはん』に紹介されているB級家庭料理のレシピです。

今回は、そんなおいしくも幸せな中田さんのレシピのなかから、秋の食卓におすすめのものを紹介します。

・長芋のグリル(本書より)
<作り方>
1、長芋の皮をむき、幅1cmほどの輪切りにする。
2、フライパンでオリーブオイルを熱する。
3、1を焼く。
4、塩コショウで調味する。

「5分もかからずできる料理です。長芋はじっくり火を通すとホクホクしておいしくなります」(中田さん)

ほかの多くのレシピ本と『闘う! 母ごはん』の大きなちがいは、ほとんどのレシピに調味料の分量が明記されていないこと。それは、“家族の味”は、お母さんがいちばんよく知っているから、という中田さんの考えからきています。

「それぞれのご家庭の“適量”でつくってみてください」(中田さん)

・蒸しきのこ
<作り方>
1、鋳鉄の鍋にきのこ類をざく切りにして入れる。
2、塩麹と水(酒でも可)を各大さじ1程度入れる。
3、蓋をして3分蒸す。

「厚手の鍋なら、中火~強火で一気に蒸してもきのこの水分で焦げることはありません。塩麹は、すでにブームは去っていますが、おいしい万能調味料なので、必ず常備しています」(中田さん)

塩麹は焼きそばや焼きうどんなどをつくるときにも重宝。付属のソースに塩麹をちょっとまぜるだけで、グッとおいしく、リッチな味わいになるそうです。



続いては、野菜嫌いの中田さんの娘さんにも好評のメニュー。

「これなら、レタスを半玉ぺろりと食べてくれます。5分かからずにできますよ」(中田さん)

・焼きレタス(本書より)
<作り方>
1、レタス1玉を4等分に切る。
2、フライパンに1を入れ、オリーブオイルと粉末のパルメザンチーズをかける。
3、2をひっくり返し、オリーブオイルとパルメザンチーズがかかった面を焼く。
4、焼き色が付いたら、焼いていない面にオリーブオイルとパルメザンチーズをかける。
5、4をひっくり返し、焼く。

『闘う! 母ごはん』には、空腹の子どもたちへの“黙らせ前菜”として、キッチンに立ったら3分~5分で食卓に出せるレシピが10個紹介されています。

・刺身アクアパッツア(本書より)

アクアパッツア


<作り方>
1、鍋に鮭のサク、塩抜きしたあさり、プチトマト、ケイパーを入れる。
2、オリーブオイルをまわしかける。
3、白ワインと水少量をヒタヒタになるくらいまでいれる。
4、火にかけて具を煮る。火が通ったら完成。

アクアパッツァは豪華にみえるうえに、火にかけるだけの簡単レシピ。でも、従来のレシピどおり、骨つき魚を使うのはハードルが高いですよね。

「それに、食べる際にいちいち、子どもたちから『ママ、骨取って~』と言われるのも面倒(笑)」(中田さん)

そこで、中田さんがひらめいたのが、骨取りの必要がない刺身のさくを使う方法。また、一般的なアクアパッツアとちがう点がもうひとつ。

「我が家は最後にゆでたパスタと粉チーズを入れてシメにするので、スープがたっぷりできるよう、ワインと水は一般的なレシピよりも多めに使っています」

・ベーコンアップル(本書より)
<作り方>
1、フライパンにバターを熱する。
2、ベーコンを炒める。
3、ベーコンの油が出はじめたらいちょう切りしたリンゴを加える。
4、りんごが柔らかくなるまで炒める。
5、砂糖をかける。

「果物はそのまま食べるのがいちばんおいしいですが、唯一、料理にしてもおいしいと家族に好評だった」(中田さん)というリンゴを使ったレシピ。

「りんごって、当たり外れが大きい果物のひとつでもありますよね。食べてみて、中身がフカフカしておいしくない! というりんごも、このレシピならおいしく食べられます」(中田さん)

使用するベーコンは薄切りのものでもOKだそうですが、おすすめは、厚みのあるショルダーベーコン。さらにおいしくなるとのこと。



・ビジュアルおやつ




<作り方>
1、グラタン皿にロールケーキを敷き詰める
2、食紅で着色した生クリームをのせる
3、ゼリービーンズとスプリンクルで好きに飾る

「スイーツがつくれなくても、市販のおやつにデコることはできます」(中田さん)

中田家のおやつの定番はスーパーで売っているロールケーキやコンビニのドーナツ。これにスプリンクルやカラーザラメを散らしたり、チョコペンで絵を描いたり。あっという間に“お母さんのオリジナル”スイーツが完成です。

「生クリームに色をつける発想って、日本人にはあまりないようですが、一気に華やぎますよ」(中田さん)

ちなみに、中田さんが使っている食紅は植物ベース。自然由来のものだと、子どもの食べ物にも使いやすいですよね。

■居酒屋メニューを参考に
『闘う! 母ごはん』のメニューの源は、居酒屋。「子どもって、アヒージョとか生ハム巻きとか、好きですよね。でも、それって居酒屋メニュー、酒のつまみでもあります(笑)」(中田さん)

そのため、居酒屋に行くたびに、ほろ酔いになりながらも、「これ、家でもつくれる!」「マネしよう!」としっかり研究しているのだそう。

■大切なのは、素材合わせ
中田家の食卓には、食材も調味料もスーパーで手に入るものしか並びません。ご本人いわく、「盛りつけもおしゃれとは程遠い」もの。でも、いろいろな人から「すごくおいしそうに見える」「つくりたくなる」と言われるようになったそう。その理由は、食材の選び方にあります。

「料理って、食材同士の相性がいちばんの味の決め手。スキルの低い料理なのに、おいしそうと言われる理由は、食材同士の相性がまちがっていないからというだけなんです。だから、せん切り、みじん切りができなくてもOK! これは長年、料理本を編集してきて見つけた事実です(笑)」(中田さん)

たとえば、“たことジャガイモ”“ししゃもとピーマン”“レタスとチーズ”“牛肉とトマト”“ツナとキャベツ”…これらの組みあわせというのは、絶対的に相性がいいのだとか。

調味料も同じ。“塩×こしょう”“みそ×砂糖”のように、絶対的に相性がいい組みあわせがあります。

「 “食材合わせ“と”調味料の相性“をまちがえなければ、人がおいしいと思える料理って、誰もがつくれるものなんです。構えず、肩の力を抜いて、ごはんづくりをがんばりましょう!」(中田さん)

ステキに盛りつけられた上品な料理は、子どもがもう少し大きくなってからでもできます。いまは、家族の「おいしい!」という言葉と笑顔、そして自分の笑顔を最優先に考えるのがよさそうです。

『闘う! 母ごはん』を味方につけて、毎日のごはんづくりを乗りきってください。
 
 
 
(マムズラボ)

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