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<インタビュー>チョ・ヒョンジェ、あの時私たちが愛したあの俳優

Wow!Korea / 2015年11月3日 10時28分

俳優チョ・ヒョンジェ(提供:OSEN)

白い肌に、善良そうでありながらどこか物悲しい茶色い瞳は、我々の胸をときめかせた初恋を思い起こさせる。韓国で放送されてから10年以上も経ったドラマ「ラブレター」でのアンドレア神父役だった俳優チョ・ヒョンジェの姿は、相変わらず大衆の記憶の中に刻まれている。

しかし俳優として多様なキャラクターを演じながら、演技の幅を広げようと思うのは当然のこと。これにチョ・ヒョンジェはSBSドラマ「ヨンパリ」で権力のためなら殺人もいとわない悪人ハン・ドジュン役を選び、他では見られなかった、ぞっとするような顔を見せた。

「昔から悪役をやってみたかったんです。僕のイメージのせいか、悪役のオファーは入ってきませんでしたし、事務所からもそういった話はありませんでした。もちろん、僕にはどの配役も一つ一つ大事だし、ありがたいことです。ただ『ラブレター』が終わって、反抗的な人物をやってみたいと思っていました。そういう役で入ったのに、撮る直前に台本が全面修正されて、僕のイメージに合わせた役になったこともあったんですよ。」

チョ・ヒョンジェは「ラブレター」以降、コツコツと作品に出演し続けてきたが、これというインパクトのあるヒット作はなかった。その中で、6話目の放送で視聴率20%を突破し、圧倒的な話題作となったドラマ「ヨンパリ」との出会いと同時に、破格的なイメージチェンジまでできたことは、彼にとって大きな幸運のはずだ。

「『ヨンパリ』は僕にとって特別なドラマです。まずは結果も良かったし、初めて演じるキャラクターだったじゃないですか。大衆の反応が良いので胸がいっぱいになったし、僕のフィルモグラフィーにもいい形で残せる気がして、ありがたく思っています。一方では30代中盤に入って、このようなキャラクターに会えてうれしいです。以前は純粋でまっすぐな青年のイメージが強かったんですが、今このタイミングが、僕が20代のアイドルらしさのようなものを脱ぎ捨てることができる時期なんだと思います。今からがスタートですよ。」

「ヨンパリ」が俳優人生におけるターニングポイントだと言う彼の姿からは、まだ熟していなかったこれまでの演技に対する心残りが感じられた。

「20代の時には、とにかく休まずに働いていました。僕は長男なので、働き続けなければならない立場でした。でも演技に対する欲は今ほどではなかった気がしますね。生きていくが精いっぱいで。『あの時に今の知恵があったら、どれほどいいだろうか』と思ったりもします。もちろん、今も演技に対して100%満足していませんが、20代の時は本当に残念に思うことがありますね。精神的に余裕がなかったのかも。若いのに大きな役をもらって、家族を守らなければならないという個人的な負担もあって、今より集中できなかったですね。もう一度チャンスをもらえるなら、もっと大事に思って、もっと情熱を注ぐのに、と悔しく思います。」

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