高アルコール「ストロング系」飲料流行の理由とは

2018年4月20日更新

コンビニやスーパーのお酒のコーナーで「ストロング」という文字を見る機会が増えました。従来のチューハイと異なり、アルコール濃度の高さや甘くないことをうたっている商品が多い印象です。このような“ストロング系”の流行と人気の理由を探りました。

“ストロング系”飲料とは?

「ストロング系」=「高アルコール」

缶ビール、缶チューハイ、缶カクテルなどでこのところ高アルコール度数が特長のストロング系商品が増えてきました
「ストロング系酎ハイ」とは、アルコール分が一般の缶酎ハイより高い、7~9%の缶酎ハイを指す。

このように、アルコール度数が一般の缶チューハイより高め、つまり「高アルコール」の商品が「ストロング系」と言われています。

「高アルコール」とは…アルコール分7~9%程度

さらに「高アルコール」はどの程度かというと、上で紹介した記事のように「アルコール分7~9%」とする記事もあれば、「8~9%」とする記事もあり、正確な定義はないようです。したがって、アルコール分が7~9%程度のアルコール飲料が「高アルコール」と思っておけば良さそうです。

最初に“ストロング”をうたったのはキリン

最初に商品名に“ストロング”を冠したのはキリンだった。2008年に「キリン 氷結ストロング」の販売を開始。アルコール分8%と缶ビールよりも濃いのに、値段は安いとあって、それまで“缶酎ハイは女性やお酒の初心者向け”と敬遠していた40~60代の男性たちからも強い支持を得た。

二番手のサントリー「-196℃ストロングゼロ」が大ヒット

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その成功に着目したのがサントリーで、2009年2月にアルコール分8%の「マイナス196℃ストロングゼロ」シリーズを発売。2013年には甘さを抑えた「ストロングゼロ〈DRY〉」を、2016年に果実の苦味が特徴の「ストロングゼロ〈ビター〉」シリーズを追加した。後発ながらストロング市場の最大のヒット商品となる。

「ストロングゼロ」シリーズは、ストロング系の市場で首位を独走しているそうです。

チューハイ? カクテル? RTD?

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…と、ここまで紹介してきた「氷結ストロング」や「ストロングゼロ」などのお酒を指す言葉には、「チューハイ」「カクテル」「RTD(Ready To Drink)」などがあるようなので、ここでいったん整理しておきます。

<1>チューハイ・酎ハイ

日本洋酒酒造組合のサイトによると、酎ハイの定義は、
「焼酎やウオッカなど無色で香りのない酒類をベースに、果汁などを加え炭酸で割ったもの」

もともとは「焼酎ハイボール」を略したものが「酎ハイ」ですが、現在ではベースが焼酎ではなくても「チューハイ」と呼ぶようです。

<2>カクテル

サントリーの公式サイトによると、カクテルとは「氷や器具を使って冷やしながら酒と何かを混ぜたり、あるいは温かい飲み物と酒を混ぜたりといろんな方法でつくられたもの」とのこと。「組み合わせは自由であり、それゆえに数えきれないほどのカクテルが誕生していく」そうです。

<3>RTD(Ready To Drink)

缶チューハイや缶カクテルなど、比較的アルコール度数の低い飲料商品全般を指すものとして、最近では「RTD」(「Ready To Drink」を略したもの)という言葉がよく用いられます。

さまざまな記事を見たところ、ストロング系をカクテルと紹介している記事はほとんどなく、チューハイかRTDと紹介されています。また、チューハイの定義が広がっていることもあり、チューハイとRTDはほぼ同じものを指していると考えて良さそうです。
そこで、このページでは「高アルコール(7~9%)のチューハイまたはRTD」を「ストロング系」として紹介していきます。

ストロング系の市場拡大中 その理由は

ストロング系の現状

今、ストロング系がブーム

今、酒類では高アルコール製品がブームだ。火をつけたのはチューハイ。アルコール度数が7%〜9%と高めの「ストロング系チューハイ」が次々と登場した。サントリービールの「−196℃ストロングゼロ」や、キリンビールの「氷結ストロング」が代表的だ。

近年のストロング系の市場規模

富士経済によれば、2016年のチューハイの市場規模は2810億円と前年比14%伸びた。2017年も約2ケタ増が見込まれており、ここ5年で市場は1.5倍に拡大した。その中でも、度数7%以上のストロング系が市場の4割以上を占めている。

ストロング系は酒類で唯一の販売増が見込めるジャンル

「ストロング系酎ハイは、『割らずにすぐ飲める』を意味するRTD(レディー・トゥー・ドリンク)カテゴリーに入る商品で、RTDの市場規模は2015年から3年連続で10%以上の拡大を続けています。ビール類の出荷量が13年連続で史上最低を更新するなかで、RTDは酒類として最も伸び率が高い。なかでもストロング系酎ハイ市場は2010年から2017年までに2.5倍に拡大。酒類ではほぼ唯一ともいえる販売増が見込めるジャンルなので、各社が鎬を削る状況になっています」

どうしてストロング系が注目されているのか

ストロング系を飲んでみた感想は?

試しに買ってみた「ストロング系酎ハイ」をプシュッと開けて飲んでみると、強炭酸に強アルコールがグッと来て、飲み切る頃にはほどよく酔いが回ってきた。今まではロング缶を2本買わないと飲み足りなかったが、これなら1本で済みそうだ──。

こちらはストロング系を飲んだ記者の感想ですが、この中にストロング系が好まれる理由がすべて含まれていそうです。「グッと来る」刺激の強さ、「これなら1本で済みそうだ」というアルコールの強さがポイントでしょうか。

味や炭酸でも男性の好みを意識

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酎ハイといえば果汁の風味を活かした女性好みの味というイメージもあったが、ストロング系には男性の好みを意識した味が展開されている点も注目だ。
サントリー「ストロングゼロ」シリーズでは、「果実しっかりシリーズ」に加えて「甘くないシリーズ」を投入して、男女それぞれのニーズに応えている。「もぎたてシリーズ」が主力のアサヒも、2017年からアルコール分9%の「ウィルキンソン・ハード無糖ドライ」を展開、炭酸が強めで“全く甘くない”シリーズを販売している。味や炭酸の刺激でも“ストロング”を志向しているようだ。

魅力は「飲みごたえ」「満足感」

飲用経験者に「缶入り高アルコール飲料の魅力」を聞くと、「飲みごたえがある」(82%)が最も多く、続いて「飲んだ時の満足感がある」(80%)、「味が濃く感じられて美味しい」(75%)という結果となり、味に対する“満足感”を支持する声が多い傾向が見られました。
高アルコール飲料が人気を集める背景には、価格に対する期待以上の“満足感”の高さがあるといいます。アルコール度数が高めの商品は、味が濃く感じられたり、飲みごたえがあったりするので、飲んだときの“満足感”がアップしやすいのだそう。

ストロング系を買って飲む理由は?

20~60代の男女を対象としたアンケートで、ストロング系を買って飲んだ理由を聞いたところ…

1位は「美味しそうだから」(48.0%)が圧倒!その一方で「強いお酒が好きだから」(24.8%)、「安く酔いたいから」(19.6%)、「早く酔いたいから」(19.0%)という意見も目立ちました。つまりウイスキーのようにクセのあるお酒は敬遠しつつも、飲み口がいいビールや缶チューハイで手早く酔うのはむしろ“歓迎”という人が多いのです。

同じように早く安価に酔えるお酒として日本酒や焼酎のカップ酒もありますが、ストロング系を選ぶ理由とは?

自由記述回答で尋ねると、カップ酒を選ばない理由として、「日本酒や焼酎がそもそも苦手」「親父くさい」「割高」や、缶の高アルコールのお酒を理由として、「のどごしが好き」などの理由が多く挙げられた。

家飲みで安価に時短飲みしたい需要にマッチ

20~69歳の男女1000人を対象に「自宅内外の飲酒機会・飲酒の仕方」を調査した結果からは、平日の家飲みではストロング系の需要が高まりつつあることが見えてきます。

調査結果より一部を抜粋すると、家飲み派は79%、外飲み派は7%と、家飲み派が圧倒的多数であることが明らかに(残り14%は「どちらとも言えない」と回答)。また、平日の家飲みにおいては、時短派が52%、ゆっくり派が27%となり、「家で飲むお酒に期待することは?」という質問には、「手軽な値段で酔えること」との回答が最も多く寄せられた。

「低価格で酔える!」コスパの良さ

通常のアルコール飲料と比べて、2倍近いアルコール度数のものが多く、単純計算だが、一般的な発泡酒2本分のアルコールを1本で摂取できる。コストパフォーマンスの面でもお得であり、より短い時間で酔えるので、深酒のできない平日の家飲みには最適と言えるだろう。

話題のストロング系を一挙紹介

-196°Cストロングゼロ(サントリー)

テキーラのショット4杯分のアルコール

アルコール度数9%という飲みごたえの強さが人気の缶チューハイ『ストロングゼロ』。500ミリ缶だとテキーラのショット約4杯分のアルコールが含まれているということもあり、1本飲むだけで気軽に酔えると熱烈な支持を受けている商品です。

今後発売される「ストロングゼロ」は?

公式サイトによると、4月24日に「ビターグレープ」、5月8日に「まるごと青梅」、5月22日に「まるごとライチ」、6月19日に「マンゴーダブル」が発売されるそうです。

氷結ストロング(キリン)

バランスが良いストロング系

月1回以上缶入りチューハイを飲む30歳~39歳の男女44人を対象にしたストロング系の試飲調査の結果は…

「チューハイの本格感」について印象を聞いたところ、「良い」の回答が最も多かった缶入りチューハイは、「氷結ストロング」で65.9%という結果となった。
また、「氷結ストロング」は「炭酸感」についての質問でも「良い」の回答が68.2%で1番多く、今回の調査の各項目で「良い」と回答した合計の平均を算出した結果でも、「氷結ストロング」は全6項目で平均よりも高い結果に。各項目で最も平均値が高い「氷結ストロング」はバランスが良く、多くの人に好まれるのかもしれない。

キウイ味が5月8日より期間限定で登場

キリンビール株式会社(社長 布施孝之)は、「氷結®」シリーズから、キウイの氷結®ストレート果汁※1を使用した「キリン 氷結®ストロング キウイ(期間限定)」(350ml缶、500ml缶)を5月8日(火)より期間限定で全国発売します。
※1 収穫した果実を搾汁後、そのまま凍結しているため、果実のおいしさをそのまま味わうことができる。
キウイの氷結®ストレート果汁を使用し、甘酸っぱくみずみずしい果汁感を感じる、すっきりした飲みごたえが特長です。

キリン・ザ・ストロング(キリン)

4月登場の新シリーズ 「トリプルハード製法」でハードな刺激と飲みごたえを実現

『キリン・ザ・ストロング』はアルコール度数が9%で、ハードな炭酸感と味わい、アルコール感を兼ね備えた飲みごたえのある3種類がラインナップされる。
フレーバーは3種類で、それぞれに新開発の「ハードエキス」(特許出願中)を使用し“ハードな味わい”、同社RTDでもっとも強い“ハードな炭酸感”、クリアウオッカを使用してアルコール分9%に仕上げた“ハードなアルコール感”という「トリプルハード製法」で実現した、ガツンとハードな刺激と飲みごたえが売りだという。

アサヒもぎたて(アサヒビール)

果実の香り立ち最大化・果実感アップなど4月よりクオリティアップ

アサヒもぎたては4月3日からクオリティアップして発売されているそうです。その内容はというと…

今回のクオリティアップでは、収穫後24時間以内に搾汁した果汁のみの使用はそのままに、缶を開けた瞬間に広がる果実の香り立ちの最大化を実現しました。各フレーバーに合わせて香味のバランスも見直すことにより、ご支持いただいている「もぎたての果実感」をさらに追求した中味設計としています。また、ガス圧を高めることで、食事と相性の良い飲みやすい後味に仕上げました。

期間限定で初の青りんごフレーバー発売

アサヒビールは「アサヒもぎたて」から「期間限定まるごと搾り青りんご」を、2018年4月3日から6月末までの期間限定で発売する。
ブランド初の青りんごフレーバー。収穫後24時間以内に皮ごと搾汁しており、果実をまるごとかじったかのようなみずみずしさが特長だ。アルコール度数9%のしっかりとした飲みごたえと、果実の爽やかな香り、甘酸っぱさが楽しめるという。従来の独自製法をさらに進化させた「新<もぎたて>キープ製法」により、より低い温度帯での低温殺菌を実現。果実の持つ香味成分の劣化を抑え、出来たてのおいしさとフレッシュな果実の味わいを高めた。

ウィルキンソン・ハード無糖ドライ(アサヒビール)

全く甘くないストロング系

飲みごたえとコスパの高さで支持されてきたRTD・高アルコール飲料は、大きく2つのニーズとして“果実感志向”と“甘くない志向”の二極化が進んでおり、今回、甘くないものが好きな男性好みにつくられたRTDが『ウィルキンソン・ハード』の新シリーズ。

ベースのジンと果皮が生み出す苦味

ベースにはクセのあるジンを採用しているのが男らしい。同ブランドの定番本格派炭酸割り材「ウィルキンソン タンサン」を使用しているのが特徴。レモン、ライム、グレープフルーツの苦い果皮を浸漬処理して生み出した風味。

タカラ「焼酎ハイボール」(宝酒造)

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“元祖チューハイ” 強い炭酸による爽快感も好評

“タカラ「焼酎ハイボール」”は、チューハイ(酎ハイ)の語源にもなったと言われる昭和20年代後半の東京下町の大衆酒場で生まれた焼酎ハイボールの味わいをベースに宝酒造独自の技術を駆使した辛口チューハイです。
また、炭酸が強く、爽快感が味わえるところも好評です。

ストロング系の販売実績でサッポロを凌ぐ宝酒造

ビール大手4社が競い合うなか、“存在感”を見せているのが焼酎の製造販売老舗である宝酒造だ。ストロング系酎ハイの販売実績では、サッポロを凌ぐ。
2006年から販売するアルコール分7%の「タカラ焼酎ハイボール」は、販売実績で1000万ケースの大台を突破した。
「ご好評をいただき、2017年度の販売実績は前年の2桁増となりました。2016年9月からアルコール分9%の『タカラcanチューハイ〈ドライ〉』も発売しています」(宝酒造広報課)

“呑兵衛代表”なぎら健壱が飲んだ感想は?

“甘い酒”は苦手だというなぎら氏が、「文句なく旨い」と挙げたのは、「タカラ焼酎ハイボール」だ。
「ストロング系で9%が多いなかでは7%と控えめだが、焼酎の味がガツンとくる。僕のイメージする酎ハイに一番近くて、懐かしい感じもする」(なぎら氏)

サッポロ りらくす(サッポロビール)

フルーツビネガーを使用したチューハイ

「サッポロ りらくす」は、やわらかな酸味のフルーツビネガーを炭酸ですっきり爽やかに仕上げたアルコール飲料。独自製法により、アルコール臭を抑えて果実感を強めることで、アルコール度数8%と飲みごたえがありながらも、優しくて飲みやすい味わいを実現しているそう。
フレーバーは「かろやかアップルビネガー」「すっきりレモンビネガー」「ほろあまぶどうビネガー」の3種。参考小売価格は350ミリリットルが141円、500ミリリットルが191円です(いずれも税別)。

6月12日から「やわらかオレンジビネガー」発売

サッポロビール(株)は「サッポロ りらくす<やわらかオレンジビネガー>」および4種アソートパックを6月12日から全国で限定発売します。
この商品は、発酵させたやわらかな酸味のオレンジビネガー(オレンジ酢)を炭酸ですっきり爽やかに仕上げた、ゆったり過ごすひとときにぴったりのRTDです。当社独自の「サッポロりらくす製法」(注1)により、アルコール臭を抑え、果実感を強めることでアルコール8%のストロング系RTDの飲みごたえがありながらも、やさしくて飲みやすい味わいを実現しました。

檸檬堂(コカ・コーラ)

こちらは番外編。当ページで言う「ストロング系」に当てはまるのは1種類だけですが、コカ・コーラ初の缶チューハイとして大きな話題となっているので紹介しておきます。

5月28日から九州限定で発売

日本コカ・コーラは2018年4月13日、同社初となる缶チューハイ「檸檬堂 定番レモン」「檸檬堂 塩レモン」「檸檬堂 はちみつレモン」の3種を発売すると発表した。
5月28日から九州限定で発売する。

コカ・コーラグループとして初のアルコール飲料

世界展開するコカ・コーラグループが自社ブランドとしてアルコール飲料を発売するのはこれが初めてのため話題になっている。

3種類発売 「塩レモン」はアルコール度数7%

・「定番レモン」レモン果汁10%、アルコール度数5%
・「塩レモン」レモン果汁7%、アルコール度数7%
・「はちみつレモン」レモン果汁7%、アルコール度数3%
すべて350ミリリットル缶のみ。価格は税別150円。

ビール系飲料の高アルコール商品も続々登場

頂(サントリー)

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力強いコク・飲みごたえと飲みやすさ

このほどリニューアルされるサントリーの『頂』(350ml/500ml・実勢小売価格 税抜140円前後/200円前後・2018年2月6日発売)は、力強いコク・飲みごたえでありながら、飲みやすいと評判の高アルコール新ジャンル。2017年末までで8,000万本を達成(350ml缶換算)したヒット商品だ。

2月から度数を8%に高めてリニューアル

サントリーは2017年7月にアルコール度数7%の新ジャンル「頂(いただき)」を発売、今年2月からは度数を8%に高めてリニューアルする。「消費者のニーズは多様化している。ビール類市場でも、チューハイ市場で人気のある高アルコール製品で新市場を開拓していきたい」(サントリービールの山田賢治社長)。

キリン のどごし STRONG(キリン)

1月発売の高アル新ジャンル

キリンビールは、アルコール度数7%の『キリンのどごしSTRONG(ストロング)』を来年1月23日から発売することを発表した。いわゆる「新ジャンル」とも表現される“第3のビール”に属する。発表に立った山形光晴マーケティング部長は「高アルコールで飲みごたえを実現した」と話す。ビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)のアルコール度数は4.5~5.5%が一般的だが、それより高い7%に設定されたのだ。

早くも5000万本突破見込み

1月23日に発売した「キリン のどごし STRONG」(350ml缶、500ml缶)が、4月中旬ごろには当初年間目標の約4割となる5,000万本(350ml缶換算)※1を突破見込みです。特にターゲット層である、40~60代の男性に高く評価をいただいています。

アサヒ グランマイルド(アサヒビール)

4月17日新発売 レモングラスの効果で飲みやすいビール

アサヒは、ハーブの一種のレモングラスを使った「グランマイルド」を発売する。アルコール度数は7%と高めながら、レモングラスの効果でのみやすくした商品だ。

ゆっくり飲んでも風味が損なわれない

高アルコール製品は、時間をかけてじっくり飲むことが多い。「副原料を使用することで、時間が経っても風味が損なわれないようにできた」とアサヒビールの田中晃マーケティング本部長は話す。

サッポロ LEVEL9 贅沢ストロング(サッポロビール)

6月5日発売開始予定の新商品

サッポロビール(株)は、新ジャンル「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」を2018年6月5日に新発売します。

新ジャンル史上初の9%を実現

「サッポロ LEVEL9(ナイン)贅沢ストロング」。9はアルコール度の9%を示す。ビールテイスト系のRTD(レディー・トゥ・ドリンク)としては初のアルコール度9%を実現したという。
これまでアルコール度の上限は7~8%で各社並んでいた。

麦芽だけでなく大麦を使い、また香り付けに必要なホップも2回に分けて投入するなど製法でも工夫を凝らし、新ジャンルながらもビールに近い味わいになっているといいます。

「ストロングゼロ文学」なるムーブメントも

ストロング系は「人生の辛さを吹き飛ばす」とSNSで話題

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あまりのコスパの良さに「危険」の声も

ネットで「ストロング系」を検索すると、検索候補として「ビール」「チューハイ」といった言葉のほかに「文学」や「危険」という文字が表示されます。その理由を探ってみると…

「いやなことすべてを安価で吹き飛ばせる」「人生が辛いほど美味しく感じる魔法の水」などとして話題沸騰の缶チューハイ『ストロングゼロ』。
飲みやすいのにアルコール度数9%と高濃度のため、少量でもヤバイほど気軽に酔えるというのです。
いろいろな不満や不安が『ストロングゼロ』を飲むことでぼやけていく……。そんな感覚は多くの人が持っているようで、「嫌なことを全部ストロングゼロが忘れさせてくれた」といった反応があったほか、「ストロングゼロは福祉」という声まで。一方でそのアルコール度数の高さから酩酊する人も多く、「危険ドラッグ」「平成のヒロポン」といったツイートも見られました。

NHKでも取り上げられた「#ストロングゼロ文学」

2017年末にTwitterでは「#ストロングゼロ文学」というハッシュタグが流行。有名な文学作品の一部をストロングゼロと置き換えたり、飲んでいる時の気分をつぶやいたり…というムーブメントが起こりました。

先月27日に放送されたNHK『ニュースウォッチ9』で、自らの置かれた状況を、ストロング系と絡めてTwitter上で表現するハッシュタグ「#ストロングゼロ文学」が特集され、NHKで具体的な商品名が紹介されると共に、渋谷の街の中でストロング系を飲む若者の姿が、ネットを中心に話題となった。