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効率よく仕事を行うための「上司との付き合い方」 スムーズに仕事を断る「とっておきの一言」とは

東洋経済オンライン / 2023年12月11日 17時0分

今の時代のリーダーは、現場のメンバーが最高の環境で働くことができるように「気くばり」するのが仕事となりつつあります(写真:Graphs/PIXTA)

優れたリーダーとは「気くばりができる人」です。これまで、ビジネスは上意下達。上司が決めたことを部下が実行していれば成果は出ていました。

ところが、いまは顧客ニーズが複雑化した影響で、顧客の接点に近い、現場のメンバーが細かいニーズを吸い上げなければ成果が出なくなったのです。つまり、リーダーは、現場のメンバーが最高の環境で働くことができるように「気くばり」するのが仕事なのです。

本稿では、カルチュア・コンビニエンス・ クラブをはじめ、数々の会社で代表取締役を務めた柴田励司氏が、新刊『リーダーの気くばり』より中間管理職としてリーダーが上司に考えるべき「気くばり」について解説します。

だいたいの会社では、上司というのは忙しい状態にあります。

【図解】地頭のいい人の特徴とは?

忙しいので、たとえば1週間前に上司から、こういうことをちょっと調べておいてねと言われてそれを持っていったとしても、上司は、1週間前にお願いしたことを忘れている可能性があります。忙しいので上司の頭はいろんなことが上書きされていくし、状況が変わっていることもあります。

上司への報告を工夫する

忙しい上司に対して、効果的な話し方があります。

「そもそも何が問題で、これを決めてほしいのですよね」

「決めるにあたっての論点はこういうことですよね」

「選択肢がA、B、Cとあります」

「その中で私はAが一番いいと思います」

「なぜならば……」

と、こういう順番で言ってもらえると。聞く側(上司)としてはものすごく助かるのです。これは、意思決定者が必要な5つの流れというストーリーです。

私はカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)のCOOをしていたときに、一時的に私にレポートする人が87人いたことがあるのです。

そうすると1人あたりのアポの時間が20分。それを朝から晩までやっているわけです。次から次へパワーポイントをつないで、投影して、説明しようとするのですけど、なかにはパワーポイントの数がたとえば50枚とか書いてあるわけです。

それで、「ここに50枚とあるけど、20分で大丈夫?」と聞くと、「早口で話しますから大丈夫です」みたいな答えが返ってきて、20分の時間のうち19分ぐらい説明をされます。そうなると、そこで何かを決めるなんて、まったくできないわけです。

説明は持ち時間半分以下に

だいたい上司に20分の時間をもらったら、説明は10分以内です。半分以下です。半分以上の時間をディスカッションに当てるという時間構成でいかないと、絶対に通りません。どんな場合でもそうです。

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