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5年に1度の財政検証、次の年金改革の目玉とは? Q&Aで考える「公的年金保険の過去と未来」(下)

東洋経済オンライン / 2024年4月1日 9時0分

これ(適用拡大)は何が難しいかと言いますと、・・・審議会というのは、こういう人たち(利害関係者)が全員参加してきてほぼ拒否権を与えられるという制度なのですね。・・・いろいろな意見があるというのはいつも当たり前のことです。当時者から見れば冗談じゃないという抵抗は絶対に示していく。そして、それを全員一致でまとめていかなければならない審議会の報告書は読み方というのがあって、さまざまな意見というものは国民全体の幸福の観点から出ているのか、わが国全体の発展に資するような意見として出されているのかというようなことをしっかりとマクロ、長期的な観点から読者は判断していただければと思っております。

それが、「社会保障審議会年金部会における議論の整理」(2019年12月27日)の最後に書かれた次の文の意味である。

最後に、公的年金制度の在り方については、さまざまな意見があるが、国民全体の幸福、わが国全体の発展に資するような改革が何かを十分に検討し、今後も、将来世代のための改革の議論を続けていくことが重要である

年金が政治の季節に入る前に、「子供の頃教わらなかった大人の世界の民主主義」にある、「あなたは第何象限から発言されていますか?」の意味を理解してもらえればと思う。

権丈 善一:慶應義塾大学商学部教授

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