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米格安航空ジェットブルー、スピリット航空との統合計画打ち切り

ロイター / 2024年3月5日 2時47分

米格安航空会社ジェットブルー航空と同業スピリット航空は、38億ドル規模の統合計画を打ち切ると発表した。2022年撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic/Illustrations/File Photo)

[ワシントン 4日 ロイター] - 米格安航空会社ジェットブルー航空と同業スピリット航空は4日、38億ドル規模の統合計画を打ち切ると発表した。連邦地裁が競争上の理由に同計画に反対したため、実現の可能性は低いと判断した。    

計画打ち切りによって、ジェットブルーはスピリットに6900万ドルを支払う。

ジェットブルー航空によるスピリット買収計画は、司法省が反競争的で消費者に痛手を与えるとして訴訟を起こし、ボストン連邦地裁は先月、同省の主張を支持し、買収を認めない判断を示していた。

統合が実現すれば、新会社は米5位の航空会社に浮上する見通しだった。経営難に陥っているスピリットにとっては、今後の事業存続に向けた道のりが厳しいものとなる可能性がある。

航空業界における統合が航空運賃を押し上げ、消費者が痛手を被るとして強硬姿勢を取ってきたバイデン政権にとっては朗報となる。

ガーランド司法長官は、両社の統合によって「何千万人もの旅行者が航空運賃の上昇と選択肢の減少に直面することになっていた」とし、「司法省による米消費者のための取り組みへの新たな勝利」と歓迎した。

統合計画解消のニュースを受け、ジェットブルーは約4%上昇。スピリットは14%急落した。

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