ＡＳＭＬのＣＥＯ、欧州での産官学の連携強化を呼びかけ

オランダの半導体製造装置メーカーＡＳＭＬのピーター・ウェニンク最高経営責任者（ＣＥＯ）は４日、欧州の大学、産業界、政府は繁栄を維持するため、これまでよりも緊密に連携しなければならないと述べた。写真は、２０２３年１月２５日にオランダ・フェルドホーヘンで決算内容を説明する同CEO。（２０２３年　ロイター／Piroschka van de Wouw）

[アムステルダム ４日 ロイター] - オランダの半導体製造装置メーカーＡＳＭＬのピーター・ウェニンク最高経営責任者（ＣＥＯ）は４日、欧州の大学、産業界、政府は繁栄を維持するため、これまでよりも緊密に連携しなければならないと述べた。アイントホーフェン工科大学での新学期行事で語った。

ウェニンク氏は、米国が巨大ソフトウエアプラットフォームを支配する一方、アジアは自動車用バッテリーの技術で先行しており、中国は技術のための研究に多額の資金を投じていると指摘。各ブロックとも難題に直面しながらも、産官学の連携に投資していると説明した。

同氏は「私はオランダと欧州の収益力について懸念している」と表明。「われわれは今こそ、より緊密な取り組みを始める必要がある」と訴えた。

さらに政治家は足元の問題に場当たり的に対応しており、「ビジョンが欠けている」と指摘。科学、教育、産業への投資が不十分だと警告した。