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三菱UFJが傘下の米銀80億ドルで売却、USバンコープと提携模索

ロイター / 2021年9月21日 22時22分

三菱UFJフィナンシャル・グループは21日、傘下の米ユニオンバンクの全株式を米地銀最大手USバンコープに売却すると発表した。写真は2016年5月、東京で撮影(2021年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 21日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループは21日、傘下の米ユニオンバンクの全株式を米銀5位のUSバンコープに売却すると発表した。対価の一部としてUSバンコープ株を取得し、デジタル化投資に積極的な同行との業務提携も模索する。

売却額は80億ドル(約8800億円)で、このうち55億ドルを現金で受け取る。残りはUSバンコープが自社株を割り当てる形を取り、MUFGは2.9%程度(25億ドル相当)を取得する。

取引完了は2022年1─6月ごろとなる予定。MUFGはUSバンコープが有する決済サービスなどデジタル分野のノウハウ取得、協業などに関心を寄せており、取引完了までに業務提携の具体化を模索する。

MUFGは22年度連結決算で1500億円の売却益を計上する予定。得た資金は自社株買いや戦略投資に充てる。

ユニオンバンクの総資産は1300億ドル強。MUFGは08年に出資比率を引き上げて完全子会社化したが、低金利下で約300ある店舗の運営費などが重荷となっていた。ユニオンバンクは5588億ドルの資産を持つUSバンコープの傘下に入ることで、IT投資などで一段のスケールメリットを狙う。

MUFGが譲渡するのはリテール業務のみで、ユニオンバンクの法人・投資銀行部門は三菱UFJ銀行の米国内支店などに業務を移管する。

(基太村真司 編集:久保信博)

*内容を追加しました。

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