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NZ中銀、予想通り2会合連続利上げ 中立金利上回る可能性に言及

ロイター / 2021年11月24日 11時49分

ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は24日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ、0.75%にした。写真は、同銀の前景。2017年7月3日に撮影。(2021年 ロイター/David Gray)

[ウェリントン 24日 ロイター] - ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は24日、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を25ベーシスポイント(bp)引き上げ、0.75%にした。新型コロナウイルス規制の緩和が経済活動を支援する中、インフレ圧力が増していることを受け、前回10月会合に続き金融引き締めを決定した。

中銀は物価の安定を維持し、最大限の持続可能な雇用を支えるために金融刺激策の縮小を継続することが適切と説明した。今回は今年最後の政策決定会合となる。

ロイター調査では、エコノミスト2人を除いて全員が25bpの利上げを予想していた。市場は25bpの利上げを完全に織り込んでいた。

中銀は議事要旨で「委員会はOCRを徐々に引き上げる必要があると予想しており、経済が予想通りに発展することを条件に、OCRは中立金利を上回って引き上げられる必要がありそうだ」と説明。中銀の予測はより積極的な引き締めサイクルを示唆しており、2023年までに2.5%に達し、24年12月までにはさらに引き上げられる見通しとなっている。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ベン・ウディ氏は「景気過熱を考えると、中銀は(引き締めサイクルの)完了に遠いと考えている」と指摘。来年半ばまでに政策金利が2.0%前後まで引き上げられるとの予想を示した。

今回の会合に向け市場では50bpの利上げが予想されていたため、決定後にはニュージーランド(NZ)ドルに売りが出た。

NZドルは約0.4%下落し、6週間ぶりの安値となる0.6915米ドルを付けた。スワップ市場では指標2年物スワップレートが約20bp低下した。

また、2年物国債利回りも、10年物国債利回りと同様、約10bp低下した。

同国では12月3日からロックダウン(都市封鎖)が終了、ウイルスと共存する体制に移行し、全ての企業が業務を再開できるようになる。きょう24日には、厳しい国境規制の一部緩和が発表された。

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