も〜なんかイライラする!! 自分のライフリズム、ちゃんと知ってる?
ANGIE / 2016年4月14日 21時0分
毎月訪れる生理は、体の調子を知るバロメーター。「今月は生理痛がひどいな」「無性にイライラする」など、いつもとの違いがあれば体がSOSをだしている証拠かも⁉
まずは、自分の体のリズムを知って、体の声に気づけるようになりましょう。 女性の体の悩みに寄り添ってきたプロボディデザイナー・益本香織さんに、ダイエットや美容にも役立つ!自分の「トリセツ(取り扱い説明書)」の作り方を聞きました。
女性のライフリズムとは?
女性は、毎月繰り返される2つの時期とともに生きています。「月経後から排卵期まで」の元気に活動できる時期(低温期)と、「排卵期から月経前(高温期)・月経中まで」のゆっくりモードの時期です。
「月経後から排卵期までは、卵巣から分泌される女性ホルモン“エストロゲン(卵胞ホルモン)”がたくさんでます。エストロゲンは卵胞を育てるだけでなく、つややかな肌や髪、やわらかな体の曲線を作るためにも作用するホルモンで、交感神経優位のホルモンとされています。そのため、肌や髪も美しくなり、気持ちも頭も冴えるので活動的な状況に向いています。
一方、排卵期から月経前までは、女性ホルモン“プロゲステロン(黄体ホルモン)”が多くでて、体を妊娠の準備をするよう、ゆったりペースの副交感神経優位に変化させていきます。この時期は、子宮内に赤ちゃんのふかふかのベッドを作るため、体全体がエネルギーをため込む時期。動き回るのがおっくうになったり、眠気がでたり、注意力が散漫になったり。骨盤が開いて腰回りがふっくらしたりするのは、ホルモンバランス上、仕方ないことなんです。
月経が始まる頃にはプロゲステロンの分泌は下がってきますが、月経期は血液が子宮に充満する時期であり、同じく副交感神経優位の時期でもあります。そのため、できるだけ残業を控え、目を酷使したり下着のしめつけや冷えにも注意し、ゆったり過ごすことがオススメです」(益本さん)
うまく2つの波に体をゆだねたいところですが、仕事や家事、趣味の充実などで「一カ月の半分をゆっくりなんて過ごせない」という方ばかりですよね。でも、自分の体が今どの時期にあるのかを知り、どういった状態なのか理解しておくだけでも気持ちは楽になりますよ。
まずは、自分のトリセツを作ってみましょう。
自分のトリセツの作り方
エストロゲンが多く分泌される時期は、肌つやもよく、髪もサラサラ、ダイエットもしやすい時期。でもプロゲステロン優位の時期になると、同じように過ごしていても肉づきがよくなるものです。痩せられなくてイライラしてしまう前に、自分のホルモン状態を知り、美容やダイエットに役立ててみては。
1. 婦人(女性)体温計を手に入れる
「2〜3カ月、毎日体温を計ると体の波がわかるようになります。基礎体温を記録してグラフ化するのが一番ですが、面倒くさいという方は、データをPCに送信して管理できる体温計もあります。自分の性格にあった商品を選んでみてください。
基礎体温を記録したり、手書きから手軽に記録できるさまざまなアプリもでていますよ」(益本さん)
2. 朝目覚めたらベッドの中で体温を計る
「体温は、起床とともに上昇します。動けば動くほど上がるので、枕元に体温計をおいておき、朝目覚めたらベッドに入ったまま計るのがベスト。ぼんやり寝ぼけていても計れます。また毎回、できるだけ同じ時間帯に測定すると正確な基礎体温がわかりますよ。
忙しい毎日でもできるだけ睡眠をとるようにし、少なくとも深夜2時までに就寝、最低4時間以上寝てください。測定前に起きてしまった場合や、夜中にお手洗いに立った場合は少し数値が変わりますので、その旨を記載しておくとよいでしょう」(益本さん)
体温は環境などの変化、たとえば睡眠時間にも影響を受けます。そのため、睡眠時間が長すぎたり短すぎたりと一定でない場合、体温を正確に計れないそうですよ。
「体温をグラフ化すると、ホルモンバランスが整っていれば、高温期と低温期の2層にわかれるようなグラフになります。月経が始まってから排卵が起こるまでの約2週間は低温期で体温が低めに、また高温期である排卵が起こってから次の月経が始まるまでの約2週間は、体温が高めに移行します。体温を見て、自分がどの時期にいるのか知る目安にしてください」(益本さん)
3. 仕事の忙しさ、食欲、快眠度をメモする
「基礎体温だけと思いがちですが、トリセツを作るのに重要なのがこのメモ。“仕事で重要なプレゼンテーションがあった”“おりものの量が多かった”“肉や魚が少なめだった”“いいことがあった”など小さなことでもいいので、毎日、生活や体調に変化があったことをメモしておくのもオススメ。見た目の変化など、ボディチェックのメモに使うのもいいですね。
どんなことがストレスになったのか、この時期にはこんなパターンになりやすいなど自分のタイプがわかってきますよ」(益本さん)
一ヶ月を通して自分の体調の波を知っておけば、のんびりしたい時期に無理に動こうと心身に負担をかけることもなくなります。体がふっくらして、肌荒れも気になるプロゲステロンがでる時期は「今はのんびりモードの時期だから無理しなくていいか」と、いい意味であきらめもつきますよね。
ちなみにエストロゲンが多くでる月経後から排卵までの時期は、肌のコンディションがいいので新しい化粧品を試すのに最適なときだそう。また、気持ちややる気がアップするため、新しい趣味を始めるのにいいんだとか。
逆に、排卵から月経までの時期は水分などをため込みやすい時期なので、デトックス期として温めながら汗をかく半身浴や岩盤浴、ヨガやピラティスなどの運動がオススメなのだそうです。ライフリズムとうまく付き合いながら、切り替え上手な女性を目指しましょう。
【益本 香織(ますもと かおり)】
プロボディデザイナー ・アフェクティブバストセラピスト。パートナーに選ばれ続ける、愛されボディづくりの専門家。女性らしい曲線美とやわらかな質感をオールハンドでうみだし、愛される大人の女性のボディづくりを応援している。
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