【LGBT事情】レズビアンカップルに訊く、ボーダレスな恋愛観とは?
ANGIE / 2016年4月11日 23時30分
タレントの一ノ瀬文香さんと女優兼ダンサーの杉森茜さん、元宝塚の東小雪さんと会社経営の増原裕子さん、タレントで文筆家の牧村朝子さんとフランス人女性など……。LGBT(セクシャル・マイノリティー)の成婚カップルが増えています。
2015年11月には渋谷区と世田谷区で、結婚に相当する関係を公式に認める「同性パートナーシップ証明書」の制度がスタートするなど、国内でも同性愛への認知度が高まっている昨今。
みなさんは、ボーダレスな恋愛をどう思いますか? 今回は、海外事情からレズビアンカップルのリアルな声までお届けします。
海外では珍しくない「LGBT」
私はこれまで欧米や東南アジアなどの6カ国で暮らした経験があります。どこの国でも職場や学校にLGBTの方がひとりやふたりは必ず居たので「同性カップルはごく普通」という感覚でした。
ところが、先日2年ぶりに会ったオーストラリアの友人から「私、レズビアンになったの」と告げられたときは正直驚きました。2年前には彼女には彼がいたし、女子会ではヘテロセクシャル(異性愛)な恋バナに花を咲かせていたのですから!
彼女だけではありません。私のイギリスの友人の父親は、離婚をきっかけに「同性愛」をカミングアウト。友人に話を聞いてみたところ「お父さんがカミングアウトしたときは戸惑ったけれど、幸せならそれでいいと思う」とのこと。
現在は、年下のボーイフレンドとのデートを楽しんでいるようで「お父さんが家にボーイフレンドを連れてくることもある」のだとか! こちらも、非常にビックリしました。
海外(特に欧米)ではLGBTを受け入れる土壌が整っているということも、ボーダレスな恋愛を楽しめる理由のひとつかもしれませんね。
レズビアンの友人に恋愛観を訊いてみた
認知度が高まっているとはいえ、両親へのカミングアウトや世間体など、立ちはだかるいくつもの壁を乗り越えなければならない同性愛。恋愛には障害がつきものですが、LGBTはさらに困難なケースも少なくない模様です。
前述のオーストラリア人の友人に、ボーダレスな恋愛観を尋ねてみました。
アマンダさん(25歳・シドニー出身)
パートナーのカーラ(25歳)とは、交際を始めて約1年になります。わたしが同性愛に目覚めたのは14歳のとき。当初は本当に同性が好きなのか、異性が好きなのか分かりませんでした。若い頃は男性ともお付き合いをしたけれど、やっぱり女性の方がフィーリングが合うみたい。カーラも12〜14歳ぐらいのときに「自分は女性が好き」ということを知ったようです。
カーラは生まれも育ちもオーストラリアの中華系オーストラリア人(2世)です。彼女の両親はLGBTに対する考え方が私達の世代とは異なるようで、私はまだ彼女の両親に会ったことがありませんし、私の母親もレズビアンの関係を認めてくれません。
ただ、父は「カミングアウトしてくれてありがとう」と言ってくれたので、母にもカーラの両親にもいずれは認めてもらえたらいいなと思っています。
シドニーやメルボルンといったLGBTの多い都市なら障害も少なくないのですが、カーラが住んでいるのはオーストラリア南東部の小さな町。LGBTに対する考え方が進んでいないため少し悲しいのですが、彼女の町を訪れるときにはカップルではなくベストフレンズを装っています。
将来的には彼女と結婚したいと思っているのですが、オーストラリアでは同性婚がまだ認められていません。そのうち、同性婚が可能な国への移住を考えるかも。
ちなみにアマンダさんは、出会い系アプリ「Tinder」を使ってカーラさんと出会ったそうですが、オーストラリアにはゲイバーやLGBTの人たちがよく行くエリアなどがあるとのこと。都内の新宿2丁目のようなイメージなのかも!
LGBTの人もヘテロセクシャルな人も、パートナーを愛する気持ちや愛されたいと願う想いは同じです。恋愛は十人十色、色んな形があってよいと思うのですが、みなさんはいかがですか?
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