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うっかり信号無視してしまったかも…どんな罰則になる?

バイクのニュース / 2020年11月20日 9時0分

バイクはクルマ以上に周りの車両に気を配ることが多いため、信号の切り替わりを見逃しそうになってしまうこともあるでしょう。しかしうっかりと言えども、信号無視違反には変わりありません。また、バイクは交差点での事故率も多いため、信号無視が大きな事故につながってしまうこともあるようです。決してゆるされない信号無視、どんな危険性や罰則があるのでしょうか?

■うっかり信号無視でもりっぱな交通違反!

 どのような状況であっても信号無視は大変危険な行為となり、事故につながることも多いようです。運転者の中には「赤は止まれ」「黄色は注意して進め」と言った認識を持っている人も多いようですが、実際はどちらも止まらなければいけないとこになっています。

 道交法第7条には信号機の信号等に従う義務が明記されており「道路を通行する歩行者又は車両等は、信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等(前条第一項後段の場合においては、当該手信号等)に従わなければならない。」と定められています。したがってクルマやバイクだけでなく自転車や歩行者も信号に従う必要があります。

 また、黄色信号については「車両及び路面電車(以下この表において「車両等」という。)は、停止位置をこえて進行してはならないこと。ただし、黄色の灯火の信号が表示された時において当該停止位置に近接しているため安全に停止することができない場合を除く」とされており、停止線で安全に止まることができない場合を除いては黄色信号でも停止線で止まる必要があるということです。

 ただし、黄色信号を無視した場合の罰則は故意か過失かによって変わってきます。もちろん過失よりも故意の方が罰則が重く、故意の場合は「懲役3ヶ月以下または5万円以下の罰金」過失の場合は「10万円以下の罰金」が科せられることになります。刑事罰である罰則を免れるためには、二輪車の場合「違反点数2点、反則金6,000円」、原付の場合「違反点数2点、反則金5,000円」を支払う必要があります。

 また、赤信号を無視した場合は、二輪車「違反点数2点、反則金7,000円」、原付「違反点数2点、反則金5,000円」を支払わなければいけません。

■信号無視がきっかけで、命に関わる大事故に...

 バイクによる信号無視には、バイクの加速性を生かし無理矢理交差点を渡り切ろうとする場合や、パトカーの追跡を逃れるために信号無視をする場合などさまざまです。しかし、バイクが取り締まりから逃れようと無理した結果、重大な事故に繋がってしまった事例も存在します。

パトカーの追跡を逃げて重大事故に繋がるケースも!

 2020年8月愛知県弥富市にて、交差点で信号無視をしたバイクをパトカーが発見。停止を求めるもののバイクはそのまま逃走を図り加速を続けます。その結果パトカーは追跡車両を見失うことになりましたが、無謀な運転をしたバイクは堤防道路の壁に激突しているのを発見され、まもなく死亡が確認されました。素直にパトカーの指示に従って停車していれば事故は起きなかったのではないでしょうか。

 また、2016年10月大阪府寝屋川市内の国道170号にて、ふたり乗りのバイクとトラックが交差点内で出会い頭に衝突事故が起きました。バイクが信号無視をしたことが原因によるものですが、実はこのバイク、ふたり乗りが禁止されている原付でありました。さらにバイクを運転していたのは15歳の少年で、同乗していたのは14歳の少年です。無免許やふたり乗りによる取り締まりを逃れるために警察官の静止を振り切ったことに寄って起きた事故となります。トラックドライバーにケガはなかったものの、バイクの運転手は頭部強打によって死亡、同乗者の少年は右腕を骨折する重傷を負っています。

 このようにバイクの特性を生かしてパトカーを振り切ろうとした、無謀な行為がまだまだ多いのが現状のようです。

※ ※ ※

 信号無視は警察による目視で取り締まりが行われるため、付近に警察の存在がなければ故意やうっかりでも信号無視で捕まることはありません。しかし、京都の上京区にある荒神口交差点には日本唯一の信号無視抑止システムといった装置が存在しています。速度違反を取り締まるオービスのようなイメージで、実際に赤信号無視をしたことで警察に呼び出しをされたといったドライバーの報告も挙げられています。多くの謎に包まれたこのシステム、全国的に普及が進まないことを考えると自動運転の普及の方が早いのかもしれません。

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