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結婚に興味を持てない人が、自分を責めてしまう理由【石井ゆかりの幸福論】

ココロニプロロ / 2020年11月25日 18時45分

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大人気のライター・石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの幸福論」が11月から連載再開! 占いを通して、数々の人生や幸せのあり方を見つめてきた石井さん自身の言葉で紡がれる「幸福論」をお楽しみください。
今回は、第7のテーマ「パートナーシップ」と幸福。(前編)をお届けします。


■7.「パートナーシップ」と幸福。(前編)
「私は結婚できますか」。
占いの場で、もっともよく投げかけられる問いです。
更に言えば、このバリエーションほんとうに多岐にわたります。
「いつ結婚できますか」「あの人と結婚できますか」は当然ながら、最近はそれ以上に、こんな問いかけが目立ちます。

「私は結婚に向いていないのですが、結婚すべきなのでしょうか」
「私は結婚とは縁がありませんし、諦めていますが、このまま仕事で生きていくだけなのでしょうか」
「恋愛をしたいとは思わないのですが、この先、一人なのも寂しい気がします」
「結婚や恋愛に全く興味が持てません、これは問題がありますか」

これらはみんな、結婚やパートナーシップと「自分」とのあいだに、ある距離を置いた問いかけです。
特に「私は結婚に向いていない」「興味が持てない」という問いかけは、意味深です。
というのも、もし本当に結婚に向いていなくて興味がないなら、なぜその「占いへの問いかけ」がなされたのでしょうか。

もちろん、「周囲から結婚を勧められるが興味が持てない、どうしたらよいか?」という悩みもあるでしょう。
でも、この悩みは、決して「周囲を黙らせるにはどうすればよいか」ではないのです。
「周囲がこんなに言うのに、自分が結婚に興味を持たないのは、自分が間違っているのだろうか」という悩みになってしまうのです。


世の中には生まれつき、恋愛感情を持たない人もいます。
また、恋の感情はあっても、傷つくことを恐れて誰も愛そうとしない人もいます。その判断を責めることは、誰にもできません。
一方、世の中には「恋愛感情」以外のもので結びついているパートナーシップもたくさんあります。
たとえば、子供を持つために結婚する、子供を育てるためにパートナーシップを維持している、という人は、たくさんいます。
「恋愛をしていなければ結婚できない」という風潮は、歴史的に見れば、ごく最近のものです。むしろ一昔前は、お見合い結婚が「ふつう」でした。恋愛して結婚をすることは、ちょっと「変わったこと」だったのです。
一昔前の「夫婦」は、恋愛感情ではないもので結びつくことが前提でした。それは、信頼や尊敬、そして、生活を営む上での役割分担の了承、さらに「家業」や「家」を運営し継承していくという責任感、現代で言えばビジネスパートナー的な感覚も強かったはずです。

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