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大阪天満宮近くに移転し、料理人が加わって新たな魅力に「ププププティタプティ」

CREA WEB / 2024年3月10日 7時0分


「ププププティタプティ」のパン。

 大阪市此花区のベーカリー「ププププティタプティ」をご紹介したのは、2018年。その後、なかなかお店に伺えないままだったのですが、昨年「12月8日に大阪市北区天神橋に移転リニューアルオープン」とのお知らせをもらいました。それには、さらに、料理人を迎えて「ベイカリー&キッチン」へと変わるともあったので、移転の忙しさから落ち着いた頃を見計らって訪ねてみました。


入り口は道路から少し奥まったところにあるので、要注意。

 大阪メトロの南森町駅、JR東西線大阪天満宮駅から南に歩くこと約5、6分。日本一長いと言われる天神橋筋商店街のアーケードの南端から東へ向かってすぐ。道路から少し奥まったところにあるガラスに描かれたユニークなマークに目が留まります。フランス語で “一歩ずつ、少しずつ、自分のペースで” という言葉に、プププという笑い声を加えた「ププププティタプティ」。ベイカリー&キッチンとなった店内に入ると、以前のお店と同じ、女性スタッフの明るい挨拶と香ばしいパンを焼く香りで、イッキに元気になれます。


入って左手に並んだハード系のパン。

 扉を入って左側に、バゲットやコンプレなどハード系のパンが、正面のキッチンカウンター前に、タルティーヌやデニッシュ、カレーパンなどの多彩なパンが並んでいます。焼き菓子やジャムはレジ横に。


キッチン前の棚は、昼間、様々なパンが並んでいますが、夜はカウンター席に変身。

焼き菓子やジャムがレジ横の棚に。

 まずは、オススメのパンを紹介しましょう。

「自家製ベシャメル、チーズと旬素材のタルティーヌ」は、それぞれの野菜のおいしさが際立ちます。伺った時は、紫カリフラワー、ロマネスコにチョリソーのトッピング。ベシャメルソースの優しい味わいにほっこり。

「季節の焼きフルーツデニッシュ」は、上品なカスタードクリームといちごの春らしい組み合わせ。ふんわり生地で食べやすく、ティータイムにぴったりです。

 以前からの人気商品「自家製カレーの焼きカレーパン」は、ピリリ辛口でスパイシー。さっくり生地でクセになる味わい。

「焼きそばパン」は、オリジナルブレンドの特製ソースを絡めた焼きそばを全粒粉を使ったパンにサンド。ボリュームもあり、トッピングの海苔がご愛嬌。大阪のパン屋らしい一品。

「スウェーデン直伝レシピのシナモンロール」は、生地を層にしているため食感が軽く、口の中でシナモンがふんわり香ります。生地にカルダモンが入っているのがポイント。


人気のパン。上から時計回りに「焼きそばパン」320円、「自家製ベシャメル、チーズと旬素材のタルティーヌ」300円、「スウェーデン直伝レシピのシナモンロール」260円、「季節の焼きフルーツデニッシュ」300円、「自家製カレーの焼きカレーパン」250円。

 見るからにおいしそうなハード系のパンもご紹介します。

「ホクシンのバゲット」は、むっちり食感。噛むほどに香ばしさが広がります。

「コンプレ」は、小麦の風味と酸味のバランスが抜群。さっくり、心地よい歯触り。

「日替わり素材 気まぐれカンパーニュ イチジク」は、国産ライ麦を使用。イチジクを加えてあり、とても食べやすい。

「ベーコンエピ」は、沖縄の食品メーカー、オキハムのベーコンとオーバーナイト発酵させた生地を使っており、カリカリとした歯応えがたまりません。

 他にも、菊菜とチーズを練り込んだ「季節のフランスパン」など、気になるパンがいろいろありました。


ハード系パン。左から時計回りに「日替わり素材 気まぐれカンパーニュ イチジク」280円、「ホクシンのバゲット」350円、「ベーコンエピ」260円、「コンプレ」1/2 310円。

継ぎ足し継ぎ足ししているパン種を使ってパンを作る、正本誠子さん。

 パンを作るのは、以前と変わらず、子供の頃からパン屋になると決めて、様々な経験を積んだ正本誠子さん。(結婚して、古川から正本姓に)。

「前のお店では、年配の方や子供さんが多かったので、食べやすいパンを多く作ってきました。リニューアルしてからは、夜の営業も始めたので、お料理に合わせて食べてもらえるパンにも力を入れています」と正本さん。

 こだわりの一つが小麦粉。全てが国産小麦粉で、食パンにもクロワッサンにも、全粒粉を使用。正本さんが、今、気に入っているのが北海道産の「ホクシン」。その年に収穫され、収穫直前も収穫後も農薬を使っていないものを仕入れています。「目指すのは、毎日食べられるパン。自分にも子供が生まれるので、子供たちに安心して食べてもらえるパンにしたい。そのためにも、日本の農家に頑張って良い小麦を作り続けてほしいんです」。

夜はひとりでも入りやすいパン、料理、お酒のお店に


元気で明るいスタッフ。左から、正本誠子さん、妹の古川純子さん、料理担当の西山優子さん、姉妹の母親・古川千重子さん。

 正本誠子さんがパンを作り、母の古川千重子さんがレジを担当。そして、イートイン担当が、正本さんの妹の古川純子さんと新たに加わった料理人の西山優子さん。

 昼は外光が入る明るいカフェですが、夜はガラリと変わり、落ち着いた雰囲気に。パンが並んでいたキッチン前がカウンター席になり、一人でも利用しやすいよう工夫されています。和洋バラエティに富んだお料理を、ビオワインや日本酒など、純子さんがセレクトしたお酒と一緒に楽しめます。


夜営業時間になると、パンが並んでいた厨房前はカウンター席に。

「大阪天満宮周辺は居酒屋は多いけれど、パン屋はあまり多くないので、パンが好きな方に、お料理とお酒とパンを楽しんでもらえたら」と純子さんはにっこり。実家が居酒屋という西山さんが得意な魚料理のメニューもいろいろ増えたそう。食事はもちろん、お酒に合う、夜のおやつが食べられるお店として足繁く通いたくなります。


夜のメニューより「本日の前菜盛り合わせ(パン付き)」1,430円。自家製ロースハムや自家製レバーパテ、ポテサラなど、バラエティに富んだ味わい。もちろんパン付き。パンの追加は330円。グラスワイン550円から。

焼き菓子。奥の皿、左上から時計回りに「チェリーとチョコのパウンドケーキ」250円、「クランベリーとチョコチップのパウンドケーキ」250円、「PuPuPuの気まぐれ濃厚ブラウニー」1袋300円、「アールグレイといちじくのパウンドケーキ」250円。手前の皿、左から時計回りに「メレンゲ・レモン」1袋230円、「PuPuPuのフロランタン」1袋300円、「PuPuPuの香ばしクッキー」1袋300円、「PuPuPuのカリカリクロッカン」1袋260円。

 最後に、焼き菓子もご紹介しておきましょう。

「チェリーとチョコのパウンドケーキ」や「クランベリーとチョコチップのパウンドケーキ」「アールグレイといちじくのパウンドケーキ」など、パウンドケーキは、どれも甘さ控えめでしっとりとしていて食べやすい。ワインにも合う味わい。「PuPuPuの気まぐれ濃厚ブラウニー」も口溶け抜群。買いやすい値段だから、すでに近隣で隠れた人気スイーツになっています。

「PuPuPuのフロランタン」も「PuPuPuのカリカリクロッカン」もクセになるけれど、スタッフの一番のオススメは、「PuPuPuの香ばしクッキー」。きな粉や米ぬかが入っていて、ネーミングどおり独特の香ばしさがあるクッキーは、他にはない味わいです。

 口に入れたら消えてしまう「メレンゲ」もオススメ。レモンの他に、いちごなどもあり、はかないおいしさの虜になるでしょう。

 パンを作る正本誠子さんは、3月初旬から産休に入るとのこと。「パンの販売は一旦休止しますが、夏ごろを目処に復帰予定です」。こだわりのジャム類、焼き菓子などは在庫のある限り、引き続き販売するそう。変わらず販売とサービスを担当する妹の古川純子さんは、「新たなメニュー『プププのバーガー&ドックサンド』を、ランチとテイクアウトで供します。17時からのディナータイムには、食事パンをお料理と一緒に召し上がっていただけますよ」とにっこり。

 正本さんの復帰を楽しみに待ちつつ、元気の出るカフェ&バールとしておおいに利用したいもの。

「ププププティタプティ ベイカリー&キッチン」


外観。

所在地 大阪府大阪市北区天神橋1-13-15 大阪グリーン会館1F
電話番号 06-4301-5240
https://pupupu-bakery.com/

文・撮影=そおだよおこ

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