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2024年予測:金融サービス業界向け12のテクノロジーとトレンド予測

Digital PR Platform / 2024年1月17日 11時14分

– SASのリスク、詐欺、コンプライアンスソリューション担当シニアバイスプレジデント、スチュ・プラッドリー(Stu Bradley)

保険会社はAIの支援を得て気候リスクに立ち向かう
何十年も前から懸念されてきた気候変動が、憶測上の脅威から真の脅威へと形を変えました。自然災害による世界の保険損失は2022年に1,300億ドルを超え、世界中の保険会社が苦境に立たされています。例えば、米国の保険会社は、保険料の引き上げや、カリフォルニア州やフロリダ州のように大きな被害を受けた州から撤退するなど、数千万人の消費者を窮地に追いやっているとして、厳しい監視の目を向けられています。こうした危機を乗り切るために、保険会社はAIの導入を進めて膨大なデータストアの持つ可能性を引き出すことで、流動性や競争力の向上を図るでしょう。AIは、ダイナミックな保険料設定とリスク評価で利益を実現するだけでなく、保険金請求処理、不正検出、顧客サービスなど、さまざまな業務の自動化と強化に役立ちます。

– SASのリスク・リサーチおよび定量的ソリューション担当シニアバイスプレジデント、トロイ・ヘインズ(Troy Haines)

AIが変革する金融犯罪コンプライアンス
AIはアンチ・マネーロンダリング(AML)プログラムの在り方を大きく変えることになるでしょう。世界のコンプライアンス費用は今や2,740億ドルに達し、そのうちの60%が人件費です。国連によると、毎年最高2兆ドルもの不正な資金洗浄(マネーロンダリング)が行われています。そうした犯罪による収益の没収はわずか1%に留まり、アラートの95%は誤検知です。これは極めて憂慮すべき数字です。機械学習やネットワーク分析で既存のAMLシステムを拡張し、誤検知率や見逃し率を下げ、AMLの捜査担当者やコンプライアンス部門により質の高いアラートを発出することで、取引モニタリングは大幅に改善されるでしょう。

– SASのグローバル銀行業界アドバイザー、ジョーン・マッゴーワン( Joan McGowan)

意図的なAI導入が保険会社の成否を分ける 
2024年には、世界の保険会社の上位100社の中で1社は、生成AIの導入を急ぎすぎた結果、倒産することになるでしょう。保険会社は目下、自社のビジネスモデルに合わせたカスタマイズもせず、猛スピードで自律型システムを導入しています。AIを利用して請求を迅速に処理することで、過去数年間の業績不振を相殺できると期待しています。しかし、2023年の人員整理後、残された人材は分散し、あまりに手薄で、AIを倫理的かつ大規模に導入するために必要な監督を行うことができなくなるでしょう。AIが万能薬であるという神話が何万もの誤った経営判断を引き起こし、企業崩壊につながって、消費者と規制当局からの信頼を取り返しが付かないほど損なう可能性があります。

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