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森林が大気中マイクロプラスチックを捕捉することを世界で初めて実証--ヒトによるAMPs吸入リスク低減において森林が重要であることを明らかに--

Digital PR Platform / 2024年3月27日 14時5分


(7)用語解説
※1 マイクロプラスチック
微細な5 mm以下のプラスチック片の総称です。これらのうち100 μmのものは大気中に浮遊することができ、それらは大気中マイクロプラスチックと呼ばれています。


※2 樹冠
樹木上部の葉や枝が茂った部分の総称です。


※3 エピクチクラワックス
葉面に存在する飽和/不飽和脂肪酸で構成されるコーティング構造です。植物の内皮を構成する表皮細胞は、クチクラで覆われその一部が植物体外表面を覆うコーティングを形成し、これをエピクチクラワックスとなります。紫外線や外敵から植物組織を守る防護壁として機能しています。


※4 トライコーム
表皮細胞が分化した毛状の突起構造で、紫外線や外敵からの防御や葉面からの過度な蒸散を防止するといった役割を有しています。


※5 顕微フーリエ変換型赤外分光法(μ-FTIR: Micro-Fourier Transform Infrared Spectroscopy)
プラスチックをはじめとする成分の分析に広く用いられる手法です。本研究では、その測定手法として、高い分解能で効率的に測定を行うことが可能であるATR(Attenuated Total Reflection)イメージング法を採用しました。


※6 走査型電子顕微鏡(SEM: Scanning Electron Microscope)
電子源から高速で加速された発生した電子線で試料表面を走査して、サンプル表面で反射もしくは散乱した電子を信号として検出し、それらを結像することで試料表面の形態や微細構造が反映された画像(SEM画像)を生成する表面観察の手法です。


※7 バイオレメディエーション
微生物や植物といった生き物のはたらきを利用して環境中の汚染物質を分解したり除去したりすることで、環境問題の解決を図る取り組みのことです。


※8 サーキュラーエコノミー(循環経済)
製造の段階から資源の回収や再利用を前提とし、消費された製品も再資源化することで、あらゆる資源の付加価値を向上させる経済活動です。

(8)論文情報
雑誌名:Environmental Chemistry Letters
論文名:Alkaline extraction yields a higher number of microplastics in forest canopy leaves: implication for microplastic storage
執筆者名(所属機関名):須永奈都1、大河内博2、新居田恭弘3、宮崎あかね1
(1日本女子大学、2早稲田大学、3 PerkinElmer Japan合同会社)
掲載日時(現地時間):2024年3月20日
掲載URL:https://doi.org/10.1007/s10311-024-01725-3
DOI:10.1007/s10311-024-01725-3

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