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永瀬廉、「東京タワー」で恋愛ドラマ初主演! 江國香織の小説を連ドラ化 “許されざる恋”の相手は板谷由夏

映画.com / 2024年2月29日 5時0分

――原作の『東京タワー』をお読みになった感想は?

江國さんの作品って、字で読んだときに香り立つというか、残り香がちゃんとあるんです。後ろ髪を引かれるような余韻を残される作家さんだと思っていて、その余韻と“東京タワー”という対象物がすごくぴったりくると感じていました。輪郭がはっきりするというよりは、逆に曖昧になっている気がして、その曖昧さがまさに詩史と透の恋愛のような気もして…。その象徴として東京タワーを出しているのは、本当にすごいなと思いました。東京タワー自体が色っぽいので、なにか惹かれるものがありますよね。

――永瀬さん演じる透は板谷由夏さん演じる浅野詩史と20歳差がありながら、許されざる恋に溺れていきます。詩史にある大人の女性の魅力とは、どんなところにあると思いますか?

私の抱くイメージだと、男の人が20歳上の女性に惹かれるのは、安心感を覚えたり刺激をもらったり、知らない世界を教えてもらえたり…? そういうことなのかな、と想像しています。まだそんなに世の中を知らない自分が、いろんなことを教えてもらえたり、知らない世界を見せてもらえたら、自分の世界も広がるし、夢中になる気持ちはわかりますね。

――詩史をどんな風に演じたいですか?

私自身が今考えている詩史は、“孤独を知っている人”。この年齢になるといろんなことを経験して、「結局やっぱり1人でしょ」っていうのがベースにある気がするんです。それでもこの東京で、1人でしっかり仕事をして、もちろん旦那さんはいるんだけど、やはりどこかで孤独感を抱えている――そういう気持ちって女性はどこかに絶対あると思うんですよね。そんな中でも1人でどうやって生きていくかを自分の中にきちんと持っている人だと思います。

そんな中で、透という全然違う風を吹かす男性が現れ、想像もしなかった状況になっていくことで、どういう風に対応していくのか、妄想はしています。なにせ経験がないもので…(笑)。でも恋愛する、人が人を好きになる思いというのはいくつになっても変わらないと思うので、そこは大事にしたいと思っています。私の中でも詩史へのクエスチョンはいくつか生まれているので、それを演じながら探るのにも面白い人物だと今は思っています。

――板谷さんにとって東京タワーはどんな存在ですか? 過去の思い出があれば、そのエピソードもお願いします。

私、大好きなんですよ、東京タワー。見ると必ず写真を撮ってしまうくらい、できることなら会話したいくらい好きです。長い年月、変わらずにあそこにいるその普遍的なところにも憧れるし、その動けないが故の孤独で寂しげな感じとか…。東京の変化をずっと見てきているんですよね、あの人は。そう、「あの人」って思わず言ってしまうような、「東京タワーという人」みたいな思いを持っています。

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