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東かほり監督、母・東直子の小説「とりつくしま」を映画化 小泉今日子が参加、主題歌はインナージャーニー

映画.com / 2024年3月1日 12時0分

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(C)ENBUゼミナール

 ENBUゼミナール「シネマプロジェクト」第11弾作品として、東かほり監督最新作「とりつくしま」が完成し、3月30日より新宿K's cinemaにてイベント上映されることが決定。同作には、小泉今日子が出演。主題歌として「インナージャーニー」がオリジナル曲「陽だまりの夢」を提供している。

 本作は、東直子氏の小説「とりつくしま」を原作に、娘である東かほりが脚本・監督し製作するという特別な映画。小説「とりつくしま」は、すでに失われた人生のかけがえのない記憶がよみがえり、切なさと温かさと哀しみ、そして少しのおかしみが滲み出る11篇の短篇集。海外も含めファンも多く、シネマプロジェクト作品として映画化を発表した際には多くの反響があった。

 人生が終わってしまった人々の前に現れる“とりつくしま係”は、「この世に未練はありませんか。あるなら、なにかモノになって戻ることができますよ」と告げる。夫のお気に入りのマグカップになることにした妻、だいすきな青いジャングルジムになった男の子、孫にあげたカメラになった祖母、ピッチャーの息子を見守るため、野球の試合で使うロージンになった母。人生のほんとうの最後に、モノとなって大切な人の側で過ごす時間が描かれる。

 ENBUゼミナール「シネマプロジェクト」は、上田慎一郎監督「カメラを止めるな!」をはじめ、今泉力哉監督作「退屈な日々にさようならを」、外山文治監督作「茶飲友達」など、ワークショップからキャスティングされた俳優たちと共に、商業映画とは一線を画す映画を世に送り出してきた。本作のワークショップには応募総数399名の中から選ばれた71名のキャストが参加。そこから橋本つむぎ、櫛島想史、小川未祐、磯西真喜、安宅陽子、志村魁など23名が出演となった。そして、小説で重要な役割となる「とりつくしま係」として、小説のファンである小泉が演じている。

 コメントは以下の通り。

【東かほり監督】

子供の頃、モノにぶつかったら10秒数を数えなくてはいけなというルールを自分でつくっていました。ゴミ箱や、文房具にも言葉をかけてみたり、なんとなく見守られているような気持ちがありました。亡くなったあと、モノにとりつくということは、非現実のようで日常にあるあたりまえのことなのかもしれません。

母がこの小説を書いていた頃、わたしは長すぎる反抗期中で、会話をすることを避けていました。この「とりつくしま」を読むと、その頃の母と会話しているような気持ちになります。

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