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新潟国際アニメーション映画祭 昨年の手ごたえ、今年の見どころをディレクター、プロデューサー陣に聞く

映画.com / 2024年3月6日 19時0分

井上:そういう意味では、昨年もコスプレイヤーの参加など、様々なアイディアを出したけれど、諸事情で実現しなかったんです。ただ、今回は、同時期に「がたふぇす」(2012年から続く「にいがたアニメ・マンガフェスティバル」)が開催されるので、新潟市全体でアニメの祭典をやっているという雰囲気が一層出るのではないかと期待しています。

▼新潟に訪れる人との交流が大きなテーマ

――昨年の振り返りから、新潟で開催されて良かったことを教えて下さい。

井上:お酒が美味しかったですね。

(一同笑って頷く)

 冗談ではなくて、この映画祭は新潟を訪れる人との交流が大きなテーマだと思うんです。そういった意味では、我々が想定していた以上に、上映作とは関連のないアニメ会社の方々まで来てくださいました。新潟で会ってお話しして、ご飯を一緒に食べる。そういうコミュニケーションができたのが大きいです。東京ではイベントで集まっても終了後は皆さん家に帰るので、ゆっくり飲んで話したり、ご飯を食べに行くってなかなかできないんですよ。

真木:新潟のような地方都市で開催するから、皆さん泊まりで来るし、同じホテルになったり、飲み屋に行くと誰かに会うとか……東京だとそれはありえない話です。地方都市という小さい商圏の中ならではの映画祭の楽しさがありました。

井上:今回来ていただく方々にもそういうところを楽しみにしてもらいたいと思います。去年のグランプリ発表の前日の晩に、海外から招いた監督やプロデューサーらを集めた懇親会を開いたところ、みなさんすごく楽しそうでした。世界の様々な場所で活動されていて、普段は出会わない人たちが交流できる、そういう場が作れてよかったと思っています。今年こそ新潟に来たいと言う方も結構いらっしゃいますから。

真木:そういうところから何かが生まれますよね。新しい人間関係や企画も。映画祭として、人が交わる場を提供することは、大きな意味があることです。だから、その場を利用してほしいというか、そこである種の化学反応を起こしてほしいという気持ちがあります。それはクリエイター同士でも、ファン同士でも可能だと思います。「Anime Japan」がビジネス寄りであればこちらはクリエイター寄り。クリエイター同士のつながりが深まってほしいですね。

▼日本で国際アニメーション映画祭を開催することの重要性と独自性

――昨年第1回を取材し、コンペティションノミネート作品監督ら海外のゲストが口を揃えて「日本のアニメを見て育ってきた」と話していたのが印象的でした。国際的なアニメーション映画祭を日本で開催することはやはり重要だと感じました。

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