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【第2回新潟国際アニメーション映画祭】コンペ選出作「クラユカバ」塚原重義監督、構想10年初の長編商業映画発表に感慨ひとしお「ちょっと泣きそうになった」

映画.com / 2024年3月16日 15時0分

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(C)塚原重義/クラガリ映畫協會

 新潟市で開催中の「第2回新潟国際アニメーション映画祭」で、コンペティション部門に選出された塚原重義監督作「クラユカバ」が3月16日上映され、塚原監督が上映後に観客からのQ&Aに応じた。

 短編作でインディーズシーンを沸かせてきた塚原監督の長編デビュー作。世間を惑わす謎の“集団失踪”事件を追う私立探偵・荘太郎が地下世界「クラガリ」に足を踏み入れる物語で、塚原監督ならではのノスタルジックな世界観の中で、光と影、夢うつつを行き来するような物語がドラマチックに展開される。昨年、カナダで開催された第27回ファンタジア国際映画祭で長編アニメーション部門の観客賞、金賞を受賞している。

 構想に10年をかけた初の長編商業映画となる本作の上映に、塚原監督は「今日エンディングタイトルを見て、ちょっと泣きそうになりました」と感慨深げに語る。大正、昭和期の無声映画や戦争記録映像などをほうふつさせるレトロな表現が、アニメーションならではの技術で盛り込まれており、「父親の影響で古い実写映画が好きだった。多くの作品から様々な影響を受けています」と語り、実写では岡本喜八監督の「独立愚連隊」、アニメでは富野由悠季監督の名を挙げた。

 長編作品に初挑戦することになった理由を問われると、「短編はコンセプトを重視して走り切る短距離走のようなもの。キャラ同士の掛け合いなど本筋にあまりかかわらない枝がたくさんついているような作品を作りたかった」と回答。長編制作の苦労は「チームを大きくしていくのが大変だった」そうだが、「チーム作りがうまくいってからはとても楽しくなった」と振り返る。

 主人公の設定については商業映画として発表するにあたり、キャラクターに強度を持たせるために父との確執という要素を盛り込んだと明かした。Q&Aには多くのファンがつめかけ、今作で声優として参加した講談師の神田伯山との仕事、前日に上映されたオープニング作品であり、長編第2作の「クラメルカガリ」に関してなど、さまざまな質問が寄せられ、塚原監督の長編作品への関心の高さがうかがえた。なお、「クラユカバ」「クラメルカガリ」は4月12日から全国順次劇場公開される。

 今年のコンペティション部門への応募数は昨年の倍以上となる29の国と地域から49作品が集まり、12本がノミネートされている。第2回新潟国際アニメーション映画祭は3月20日まで開催、チケットは絶賛発売中。公式HP(https://niaff.net)でのクレジットカード決済、または上映会場にて現金でも購入可能(※一部例外もあり)。チケット販売、プログラム、会場など詳細は公式HP、SNSで随時告知する。

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