沢口愛華、ドラマ主演を通して得た気づき「現場入りまでは『向いてないのかな』と思うことも」
エンタメNEXT / 2025年1月11日 6時1分
沢口愛華 撮影/山田健史
“令和のグラビアクイーン”としてグラビア界で活躍している沢口愛華。そんな彼女が“グラビア写真なし”で2年間書き続けた連載が書籍『沢口愛華フォトエッセイ 沢口生活』(東京ニュース通信社)として発売された。文章の端々から繊細で思慮深い内面を垣間見せた彼女に、東京と名古屋で撮り下ろしたグラビアカットを含む本作に込めた思いや、改めて7年のグラビア活動を経ての変化を語ってもらった。
【写真】フォトエッセイを発売した沢口愛華撮りおろしカット【10点】
──今作の名古屋での撮影では振袖も着ていますね。
沢口 成人式の前撮りをできなかったので、できたらいいな、なんて企画の打ち合わせで言っていたら、本当にやってくれたんです。高校時代の友人のお母さんが着付けをしてくれたんですが、その様子も写っていたりして、プライベートな名古屋にいる時の私も切り取ってもらえたところが良かったです。
実家に置いてあるアルバムの延長線だと思えるような写真ばかりなんです。母親からもらった振袖なので、それをきれいにしてもらって写真が撮れたということも、親孝行にもなって良かったなと思っています。
──成人を迎えて、大人になったなと感じることはありますか?
沢口 高校生の頃は大人に対する嫌悪感が漠然とあって、反抗心を抱いてきたんです。だけど20歳も過ぎて、いろんな人と出会っていくと、「ちょっと苦手だな」という人もいれば、「こんなに面白い人がいるのか」という出会いもある。
電車に乗っている時のような、ふとした瞬間に思い出しちゃうような会話をできる友人を見つけられたのは、自分の中で「大人になったな」と思えることですね。
──人付き合いの仕方が変わったのでしょうか?
沢口 あまり昔と変わってはいないと思うんですけど、ちょっとだけ心は開けるようになったと思います。初対面の人に対して壁を作ってしまうタイプだったので、友達が多くはないんですけど、少し心を開いてみると、ストライクゾーンの狭い私の面白さを見つけて面白がってくれる人たちがいるんです。
逆にもうちょっと話してみたいなって思わせてくれたりもする人もいるので、そういうところに臆病にならないようになったのは、少し大人になれたのかなと感じます。
──2024年には主演のドラマ作品も話題になりました。
沢口 『サバエとヤッたら終わる』は、周りに恵まれていたということもあって、どんどん楽しくはなっていたんですが、現場に入るまでは苦しかったんです。演技の経験も乏しく、自信になるものが本当になくて、どんどん独りよがりになっていってしまうというか。相談できる相手もいないし、この悩みを言語化することもできないし、と「向いてないのかな」「これを楽しいと思える日が来るのかな」というくらいに思っていました。
でもいざ現場に入ってみると、濱田(龍臣)さんの支えや周りの方の雰囲気作りもあってすごく楽しくできたので良かった。周りに支えられたからこそ、次は「この子、ちゃんとしているな」と思ってもらえるように頑張っていかなきゃいけないんだなと感じています。
──グラビア以外の活動も行う中で、デビュー当時と比べてグラビアを含む芸能活動に対する考え方に変化はありますか?
沢口 グラビアの仕事を7年もやらせてもらっていて、嬉しい部分はありながらも、「本当にこれでいいのだろうか」と我に返る時もあるんです。とはいえ他の仕事をやっていて、「グラビアによく出ている沢口愛華」という名前が私を引っ張ってくれたこともあるので、今までやってきたことは間違ってなかったのかな、とも肯定的に見つめることができています。
──最後に、今回の本をどんな人に読んでもらいたいか、お聞かせください。
沢口 どんな方が読んでくださるのかは分からないですし、どの方に刺さるんだろうということも分からないですが、少しでも読んでもらえたら嬉しいです。本当にただ自分のことを書いてる本なので……。沢口愛華という名前や顔だけでも知っていて、どんな子だろうと少しでも興味を持ってくださった方に読んでいただいて、内面まで知っていただければ、それ以上の喜びはありません。
(取材・文/山田健史)
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