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新井浩文「役に引きずられる俳優はプロ失格」と一刀両断! 映画『葛城事件』インタビュー

Entame Plex / 2016年6月21日 19時0分

――無差別殺人を犯す次男の稔ですが、新井さんは舞台で、若葉さんは映画でそれぞれ演じています。彼についてどう思いますか?

新井「稔のモデルはそれぞれ違って、舞台では(附属池田小事件の)宅間守なんです。でも映画の場合は……」

若葉「いくつかの事件をミックスしているとのことでした」

新井「うちも演じる上で彼のことを調べましたが、それをモデルにした稔についてどう思うか、と聞かれたら正直言って共感はできませんよ。彼は小学生を大量殺人したことを尋ねられたとき『幼稚園ならもう少し殺せた』って言ったんです。彼だけじゃないです。犯罪者を演じるとき、何の共感性もありません」

若葉「確かに稔に完全に共感できるかと言われれば疑問ですが、たとえば家族に『何を食べたい?』って聞かれて何とか答えようとする気持ちとかはすごくわかります」



――お互いの「ここがすごい!」と感じた部分はありますか?

新井「声がいいと思いました。若葉くんはインスタでたまに歌の投稿しているんですよ。理由を聞いたら『わりと評判がいいから』って……」

若葉「何の話ですか(笑)」

新井「いや、たまらないんでしょうね。若葉ファンからすると。それはさて置き、余計なことをしませんよね、若葉くんは。カンもいいし。だからこっちも気持ちよく芝居ができる。すごいですよ」

若葉「僕はまだ小さい頃から映画『青い春』なんかで、“俳優・新井浩文”を見てきたので、すごく怖い人だってイメージが強かったです。でも、初めてお会いしたときに敬語で話しかけられて……、そのギャップに驚きました。そうでありながら、芝居でのあの存在感は決して真似できないものがありますよね。『葛城事件』も見ていてすごかったですね。それを目の前で感じることができてうれしかったです」

――しかし、あれだけの重いテーマにメンタルを引っ張られずにいるのはすごいです。

新井「うーん……あのですね、そもそもメンタルを引っ張られる俳優ってダメじゃないかなって。役に入り込む、なんて話もありますけどね、アプローチとしてはいいですけど、じゃあ殺人犯を演じるときには実際に人を殺さないといけないですからね、そういう人は。死ぬ役では死ななきゃいけない」

――確かにそうですね。

新井「でもうちらはモラルを守って、ここから先は進んじゃいけないって線引きをしなきゃいけない。そりゃ、言いかたとしてはカッコイイですよ。『役がなかなか抜けなくって……』なんて」

――新井さんは“憑依”したことはないと?

新井「ないですね。うちは演じてお金をもらってメシを食ってるわけです。極論ですが、その線引きができないとプロとして失格だと思いますよ。若葉くんなんか精神安定剤飲んで……」

若葉「飲んでないですよ(笑)。でも、打ち上げのときに顔つきが晴れやかになったね、とは言われましたけど」

新井「それはあるよね。プレッシャーとかから解放されてお酒も飲みたくなる。若葉くんは酒グセが悪いから飲まないけど」

若葉「またそういう……(笑)」


映画『葛城事件』は、新宿バルト9他にて全国公開中!
配給:ファントム・フィルム
©2016『葛城事件』製作委員会

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