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外務大臣の仕事は何をやっているのか? 仕事内容や役割、年収を解説

ファイナンシャルフィールド / 2022年5月13日 0時0分

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外務大臣は、ニュースなどを見ていると各国を飛び回っている印象があるかもしれません。実際に、各国の要人と外交交渉や交際などを行うことが仕事です。   また職務の重要性から、内閣総理大臣になる上で経験しておくべきポストの1つともされています。   本記事では、外務大臣の仕事内容や、役割、年収について解説していきます。

外務大臣の仕事

外務大臣は外務省のトップであり、外交政策や、外国政府との交渉、条約締結などを行います。
 
内閣制度が発足された1885年から、一貫して名称が変わらずに存在している役職で、戦後の始めごろまでは、外交官出身者が外務大臣になっていました。
 
しかし、1956年の石橋湛山(たんざん)内閣のときに、岸信介氏が外務大臣になって以降は、政治家のポストになります。
 
外交官出身者が外務大臣になっていた理由は、外交の専門性にあります。
 
外交は、多国間との交渉だけではなく、自国の利益のために国と国同士で駆け引きを行います。国際社会を舞台として、国際法を武器にして戦うことが多いため、「武器を使わない戦争」といわれることもあります。
 
外務大臣が政治家から任命されるようになってからは、衆議院議員の外交委員会や、自由民主党でいえば外交部会など、外交政策などを通じて経験を重ねていきます。
 
また、内閣総理大臣になるためのポストの位置づけにもなったため、党の要職や閣僚経験を通じて就任します。実際に戦後の外務大臣の中で、11名の方が内閣総理大臣になっています。
 

外務大臣の年収

外務大臣は国家公務員の特別職に該当し、内閣総理大臣を除いて財務大臣や、経済産業大臣、防衛大臣などの国務大臣と同等の俸給月額です。
 
外務大臣の年収は、俸給月額と地域手当、期末手当に絞って図表1にて算出しています。
 
図表1

月額 年額
特別職俸給 146万6000円 1759万2000円
地域手当 ※1 29万3200円 351万8400円
期末手当 ※2 476万4500円
(半年に1回分で計算)
952万9000円
(年に2回分で計算)

※2 期末手当はいわゆるボーナスのことで、特別職の場合俸給月額の3.25ヶ月分が支給されます。
 
外務大臣の年収を計算すると、3063万9400円になります。
 

外務大臣になるには

外務大臣は、内閣総理大臣になるためのポストの位置づけとなるため、内閣の重要閣僚になります。自由民主党政権では、外務大臣になるには、党内の要職を経験していたり、派閥の長や幹部経験者だったりします。
 
また、衆議院議員から任命されるのが一般的で、当選回数が6回以上の方が多いです。
 
現在外務大臣に就任している林芳正(よしまさ)氏は、衆議院議員の当選回数が1回ではあるものの、参議院議員を5期務めています。つまり、参議院議員の任期が6年のため年数でいえば30年以上、衆議院議員の当選回数に換算すると7回以上になります。
 
自由民主党では、衆議院議員の当選回数によって閣僚を決める場合が多いです。また、外務大臣に就任する前の閣僚経験や、衆議院議員の委員会の委員長経験、党内の部会長や幹事長などの要職を経験していることが多いため、政治家としての能力も必要になります。
 
当選回数だけでみれば、衆議院議員の任期が4年となるため、24年以上衆議院議員を務めていることが前提になってくるといえるでしょう。
 

出典

e-Gov法令検索 特別職の職員の給与に関する法律
内閣官房 国家公務員の給与(令和4年版)
人事院 国家公務員の諸手当の概要
内閣官房 特別職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律(令和4年法律第18号)の概要
 
執筆者:古田靖昭
二級ファイナンシャルプランニング技能士

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